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監禁
「監禁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
監禁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
そして恋というものを生来知らぬげな四十五六の醜い容貌《ようぼう》の舎監は、葉子を
監禁同様にして置いて、暇さえあればその帯の持ち主たるべき人の名を迫り問うた。
....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
、派出所も村会も一所にして、姦通の告訴をすると、のぼせ上がるので、どこへもやらぬ
監禁同様という趣で、ひとまず檀那寺まで引き上げることになりましたが、活き証拠だと....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
と思うが……。 とにかくこれは夢ではないのだ。僕はいまたしかに精神病院の一室に
監禁せられているのだ。入口の扉はこっちからはどうしても開かなかったし、また窓とい....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
という話だった。ところが明日が約束の日という昨夜になって、カンカン寅が突然警察へ
監禁されてしまったので、爺さんは失心せんばかりに駭いた。顔色を変えてカンカン寅の....
「海底大陸」より 著者:海野十三
らんことは、あなたがたがクイーン・メリー号を暴力によっていつまでもこんなところへ
監禁していることです。これは一体どうしたことですか。責任のある弁明をうかがいたい....
「海底都市」より 著者:海野十三
ら出して下さい。いくら僕が標本勤務をひきうけたといっても、こんなに人格を無視した
監禁《かんきん》をするなんてけしからんじゃないですか」 僕は大憤慨《だいふんが....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
たのです。ベラン夫人ですか。あれはシャストルの助手にすぎませんが、一足先に別室に
監禁してあります。油断大敵とは、よくいったものですなあ」....
「火星兵団」より 著者:海野十三
口だろう)
と、はいだしていったが……。
穴の入口の、うすもも色の光りもの!
監禁のうき目にあっている先生は、ここを逃出したい一心で、これに近づいた。
する....
「火薬船」より 著者:海野十三
」といったが、竹見はちょっとどぎまぎした。 「それはその、仲間をちょいとやって、
監禁されていたんでがすよ。死刑になる日まで、どこに待つやつがあるもんですか。丁度....
「怪塔王」より 著者:海野十三
るか。すると博士は、この島にいられるのか」 「うん、そうだ。この上の洞窟の中に、
監禁してあるのだ」 3 大利根博士が、この島に
監禁されているときいて....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
は、今は冷たい骸となって横たわっているし、もう一人の杉田二等水兵は重傷で、病室に
監禁してある。まずこれで連日の心配の種は、すっかりなくなった。今夜は枕を高くして....
「暗号数字」より 著者:海野十三
いって、大辻を誘いだし、片づけられてしまったに相違ない。大辻と来たら、おとなしく
監禁されているような男ではないから、このような最期を招いたのであろう。 「こんな....
「キド効果」より 著者:海野十三
郎、磯谷狂助、犬塚豹吉という人間から得たものだった。三人は未だに、博士の研究室に
監禁せられている。他の三十六人は釈放せられ、或者は再び満洲に赴き、或者はもう断念....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
「縦横クラブ」であった。私は事件後も縦横クラブ員につかまって、その合宿所に一晩中
監禁され、打つ、ける、なぐる、ほとんど人事不省になるリンチを受けた。こうした学生....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ち体に住む我らには線は障害とならないが、面で密封したものの中に入れられる時は全く
監禁せられる。しかし四元の世界に住むものには我々の牢屋のようなものでは如何ともな....