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盤屈
「盤屈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盤屈の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ってかかる名言を吐いたのだ。『南史』に、〈梁武帝元洲苑に幸《みゆき》し、大蛇道に
盤屈し、群小蛇これを繞るを見る、みな黒色、宮人曰く恐らくこれ銭竜ならん、帝銭十万....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
鶏を殺して門戸に著け、疫を追うは礼なり。『括地図』にいわく、桃都山に大桃樹あり、
盤屈三千里、上に金鶏あり、日照らせばすなわち鳴く。下に二神あり、一を鬱《うつ》、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ついてみてから、その徳利を穴へあてがってみて、また突っつき直します。杉の根方は、
盤屈《ばんくつ》して或いは蛇のように走り、或いは蟇《がま》のような穴になっている....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
した。 八 甲府の躑躅《つつじ》ヶ|崎《さき》の、神尾主膳の別邸の広い庭の中に
盤屈《ばんくつ》している馬場の松の根方に、もう幾日というもの、鉄の鎖で二重にも三....