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「盤渉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

盤渉の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
節音階は次のような構造をもっている。 平調―壱越《いちこつ》(または神仙)―盤渉《ばんしき》―黄鐘《おうしき》―双調《そうじょう》(または勝絶《しょうせつ》....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
角徴羽《きゅうしょうかくちう》などの幾通りもございます、また双調《そうじょう》、盤渉調《ばんしきちょう》、黄鐘調《おうしきちょう》といったような調子もいろいろご....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
がれの程度を想い知ることができる。 「竹調べ」から「鉢返し」――「鉢返し」から「盤渉《ばんしき》」 世界もちょうど――平調《ひょうじょう》から盤渉にめぐるの時....
源氏物語」より 著者:紫式部
が私をそそのかした」 琴を中から出させてなつかしいふうに源氏は弾いた。源中将は盤渉調に笛を吹いた。頭中将は晴れがましがって合奏の中へはいろうとしないのを見て、....
源氏物語」より 著者:紫式部
琴に対した時よりもさらに多くの感情が動いた。試みに大将は吹いてみるのであったが、盤渉調を半分ほど吹奏して、 「故人を忍んで琴を弾きましたことはとにかく、これは晴....
源氏物語」より 著者:紫式部
ため、夫人は歎息をしながら少し琴を弾いた。近ごろ使われぬ琴は緒がゆるんでいたから盤渉調にしてお合わせになった。夫人の掻き合わせの爪音が美しい。催馬楽の「伊勢の海....
源氏物語」より 著者:紫式部
と思い、老若も差別のない無常の世がこれによってまた思われて悲しまれるのであった。盤渉調を上手に吹いて、 「さあ、それではお合わせください」 と言う。これも相応....