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盤踞
「盤踞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盤踞の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
。降るところの家は※酒一盂を以てし、その一方を欠いてこれを祀る。その物その傍らに
盤踞して飲み啖わず、しかもその皮膚はおのずから青より黄となり、さらに赤となる。祀....
「旅愁」より 著者:横光利一
世の荒波を押し渡って来てなお衰えぬ厚みがあった。殊に肩から胸へかけての手堅い力の
盤踞した感じに、容易に内には籠りがたいまだ青年の名残りさえ感じられた。
矢代は....
「蓮花公主」より 著者:田中貢太郎
を存することを祈る。黄門の報称に拠るに、五月初六日より、一千丈の巨蟒来り、宮外に
盤踞し、内外臣民を呑食する一万三千八百余口、過ぐる所の宮殿、尽く邱墟と成りて等し....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
となって、時事日に非なりの感に堪えないで腕を扼しているだろうが、依然信州の山河に
盤踞して嵎を負うの虎の如くに恐れられておる。渠は実に当世に珍らしい三国志的人物で....