»
盧
「盧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黄粱夢」より 著者:芥川竜之介
盧生《ろせい》は死ぬのだと思った。目の前が暗くなって、子や孫のすすり泣く声が、だ....
「藪の中」より 著者:芥川竜之介
する盗人の中でも、女好きのやつでございます。昨年の秋|鳥部寺《とりべでら》の賓頭
盧《びんずる》の後《うしろ》の山に、物詣《ものもう》でに来たらしい女房が一人、女....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
姉弟の代りに、伊織がひょっこり訪ねて来た。 珍客なので、丁重に座敷へ迎えると、
盧沢伊織はいきなり、 「お八重殿が、とうとう辛抱しきれないで、東京へ出て来たでは....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
るあるがごとし(一五)。その沫は緑銭の水渭に浮かべるがごとし(一六)。唐の詩人|
盧同の歌ったのはこのような立派な茶のことである。 一|椀喉吻潤い、二椀|孤悶を破....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
る者は多く暴死するので、久しく鎖されたままで住む者もなかった。 唐の貞元年中に
盧虔という人が御史に任ぜられて、宿所を求めた末にかの古屋敷を見つけた。そこには怪....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
があるとは、知らぬが仏の奈良の都へ、一足飛びに飛んだ佐助は、その夜は大仏殿の大毘
盧遮那仏の掌の上で夜を明かした。 「天下広しといえども、大仏の掌で夜を明かしたの....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
しかしここでは『夷堅志』の作者たる洪邁一人について少々申し上げますと、彼は字を景
盧といい、もちろん幼にして学を好み、紹興の中年に詞科に挙げられて、左司員外郎に累....
「死者の書」より 著者:折口信夫
はまって来たのである。 こうして対いあって居る主人の顔なり、姿なりが、其ままあの
盧遮那ほとけの俤だ、と言って、誰が否もう。 お身も、少し咄したら、ええではないか....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
たのは、その翌年の明治十九年五月、新富座で、かの渡辺崋山と高野長英の芝居「夢物語
盧生容画」を上演した時であった。 馬鹿な話をするようであるが、その頃までのわた....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
習あり。また、堂内に安置せる神像を、衆人争って口吻す。あたかもわが国の風習、賓頭
盧尊者の像を、手をもって撫捺するに異ならず。サンピエトロの堂内に、彼得法王の偶像....
「西航日録」より 著者:井上円了
び市川氏とともに、記念のために撮影す。同市滞在中、特に以上の諸氏および公使館書記
盧氏の厚意をかたじけのうすることすくなからず。十五日暁天ベルリンを辞し、スイスに....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
十八歳の高齢にて、大阪劇壇の重鎮と仰がれいたるなり。 ○五月、新富座にて「夢物語
盧生容画」を初演。団十郎の渡辺崋山、左団次の高野長英、いずれも大好評にて、四十五....
「四つの都」より 著者:織田作之助
来ようと思うんです、今度の仕事の事で」 一四 東大寺大仏殿。 五丈三尺五寸の大毘
盧遮那仏。 庄平大仏を見上げている。眼鏡をとって再び見上げる。 一五 大仏殿の附....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
、忍び笑いに笑ったとある。また同書同巻の「詣語」にも、女の童を連れて鳥部寺の賓頭
盧に詣でた或る人妻が、或る雑色男の為に強奸せられ、その上に主従の衣服をまで剥がれ....