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目あて
「目あて〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目あての前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「初雪」より 著者:秋田滋
陽気な質で、見るからに逞しい青年だった。 この縁談には彼女のあずかり知らぬ財産
目あての理由があった。本心が云えるものならば、彼女は「あんな人のところへ行くのは....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
で高くあげると、それが風を食って盛んに火の子を飛ばすのだ。すべての船は始終それを
目あてにして進退をしなければならない。炭火が一つあげられた時には、天候の悪くなる....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
初の事は私の欲求をもってそれに私を結び付けることによって満足しよう。私にはとても
目あてがないが、知る日の来らんことを欲求して満足しよう。 私がこの奇異な世界に....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
それはなんだ。心のそこには求めているものがなにかよくわかっている。わたしは幸福を
目あてにしたいのだ。すべてのもののなかでいちばん幸福なものをね。」 すると、い....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
人ともずどんずどん一生懸命になって二三十発つづけざまに発砲した。之に応じて、当の
目あてからは勿論、盤龍山、鷄冠山からも砲弾は雨、あられと飛んで来た。ひかって青い....
「骸骨館」より 著者:海野十三
さがしが行われたのである。その結果、一部のものは発見されたが、その捜査の第一番の
目あてであったダイヤモンド入りの箱は、ついにさがしあてることができなかった。その....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
たすけた。顕微鏡で見たみじんこのような形をした空間漂流器が、明かるく光る。それを
目あてに、救助作業がはじまったのだ。 しかし六号艇が爆発して飛び散ったときには....
「怪塔王」より 著者:海野十三
そもそもどこの国の飛行隊でありましょうか。 怪塔王は、その飛行大編隊が、なにを
目あてにしているかが、たいへん気になりました。なんだか、いまに自分たちがいる白骨....
「火星兵団」より 著者:海野十三
こりと笑ったのであった。
そこで、連合脱出隊は一せいに舵をとりなおして、金星を
目あてに飛行を始めたのであった。
ところが、それからものの五分もたたないうちに....
「恐竜島」より 著者:海野十三
て腰をぬかしてしまってはたいへんと、気がついたからだ。 ボートは、島のたき火を
目あてに、波をかきわけて矢のように走った。 実業家マルタン氏が舵手《だしゅ》だ....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
んと転がること数十回、数百回。これでも私は、すぐ跳ねおきて、イルシ航空灯台の灯を
目あてに、次の前進をつづけるのだった。 こうして、くるしい前進をつづけ、時間は....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
さましく、まっくらな海の上を走りだした。 磁石もなにももたぬ原地人たちは、星を
目あてに、えいえいとこえをそろえて漕ぎゆくのだった。舟は、矢のように走る。夜の明....
「断層顔」より 著者:海野十三
、出掛けるよ。ついて来るかい」 「行きますとも。ですが、一体どこへ?」 帆村の
目あては、例のだらだら坂だった。厳冬であるが、ここは地下街のことだから、気温は二....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
っているのです。全く恐ろしい人です」 「ああ、それで分ったわ。猿田は月世界の黄金
目あてに是非この探険隊に加わりたくて、羽沢さんを殺したんですわ。そして何喰わぬ顔....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
紐でしばっておくんだった』と。ぼくはそれから部屋の中をぐるぐるまわって、猫の声を
目あてに追いかけた。だが、なかなかつかまらない。そのうちにぼくは、箒《ほうき》で....