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「目から鼻へ抜ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

目から鼻へ抜けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
にひとりで運んだのでござります」 「ほほう、そうか。ねずみのまねをしたと申すか。目から鼻へ抜けるというたが、いかさまその賢さならば、右門のおじさんの弟子《でし》....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
。したがって、天晴《あっぱ》れの気性者。その上、身の働きの素早さは、言語に絶し、目から鼻へ抜けるような鋭い機智で、どんな場合にも、易々《やすやす》と、危難の淵《....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
か、おめでたいか、悪人か、厭な奴か、善良な者か、色魔か、福相か、貧相か、馬鹿か、目から鼻へ抜けるけちな奴か、等の区別をつける位のあらゆる観相的なことのみに興味は....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
うあばずれが、存外甘いところを見せちゃった、そのむくいだよ―― お角のように、目から鼻へ抜ける女にとって、お銀様のここにいないということの、心理解剖ができない....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
後家さんが、子供俳優を可愛がろうというような気分であろうはずもなく、お絹は、この目から鼻へ抜ける山出しの少年を利用して、自分の番頭兼事務員としようともくろみ、忠....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
に肌を脱ぎたがる男でございましてね、自慢じゃございませんが、事と次第によっては、目から鼻へ抜ける性質《たち》なんでございますよ。今度のことなんぞも、お角さんから....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
物を控えさせている様子です。 当然、通るべくして通り合わせたこの一行のうちの、目から鼻へ抜ける美少年の仲裁は、難なく成立してしまいました。その後始末として、お....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
びただ》しい、いささかな邪推、中傷……マダム・シルクに限って――それに参謀として目から鼻へ抜けるボーイの忠作君、また物の数ならねどかく申す鐚助」 「そいつらがみ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
比較にならないが、お角さんの如きは、女性として最も勘のすぐれた方の女性なのです。目から鼻へ抜ける勘持ちで、いわゆる、こらえぬ気象なのです。ただ、「勘」という字が....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、あいつをつっついて、当らしてみたらどうかと思うんでございます……慾こそ深いが、目から鼻へ抜けるような小倅でございますから、つかいようによっては、ずいぶんお役に....
じいさんばあさん」より 著者:森鴎外
ら、るんは調法に出来た器具のような物であろう。体格が好く、押出しが立派で、それで目から鼻へ抜けるように賢く、いつでもぼんやりして手を明けていると云うことがない。....
」より 著者:森鴎外
「そうなの。あの方はわたくしをまるで赤ん坊のように思っていますの。それはあんな目から鼻へ抜けるような人ですから、そう思うのも無理はないのですけれど、わたくしこ....
とんまの六兵衛」より 著者:下村千秋
嘩をしたこともなく口論したことさえありませんでした。しかし奇妙なことには、重吉は目から鼻へ抜けるほどの利口者でしたが、六兵衛は反対に何をやらせても、のろまで馬鹿....
小説 円朝」より 著者:正岡容
もいわなくなってしまった。 銀吉の小勇のほうは俗にいうエヘンといえば灰吹き――目から鼻へ抜ける質《たち》の男だった。 噺は萬朝のほうが馬鹿々々しくて見込があ....