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目に掛ける
「目に掛ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目に掛けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
。 「されば、必ずこうという目当てはござりませねども、是非とも用立つものにしてお
目に掛けるでござろう」と、誓わずにはおられなかった。 ちょうど、座に小倉左衛門....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
のしきりに吠ゆる時―― 「で、さてこれを何にいたすとお思いなさいます。懺悔だ、お
目に掛けるものがある。」 「大変だ、大変だ。何だって和尚さん、奴もそれまでになっ....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
、辛抱が仕切れなくなったでしょう、ごもっともですとも。親方もね、実は、お景物にお
目に掛ける、ちょうど可いからッて、わざと昨夜も、貴方を隣桟敷へ御案内申したんです....
「魔都」より 著者:久生十蘭
「判明いたしております。お望みならば、その者の人体をことごとくこの場で活写してお
目に掛ける事が出来ます。また、その者の犯行当夜の行動も私には残りなく判っておりま....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
き御祝儀を並べたことのない私には、新橋、柳橋……いずくにも、これといって容式をお
目に掛ける知己がない。遠いが花の香と諺にもいう、東京の山の手で、祇園の面影を写す....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
ね、憤るなよ……お転婆な、きみが嬉しがる、ぐっとつかえが下って胸の透く事をしてお
目に掛ける。―― そこいらの連中も、よく見ておけ。」 と、なだらに下る山の端....