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目の子勘定
「目の子勘定〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目の子勘定の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「からすうりの花と蛾」より 著者:寺田寅彦
実に延焼を防ぎ止めることができるであろうと思われる。 これはきわめて大ざっぱな
目の子勘定ではあるが、それでもおおよその桁数としてはむしろ最悪の場合を示すもので....
「映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
た子供のあとを追い駆ける男が、途中で子供の歩幅とおとなのそれとの比較をして、その
目の子勘定の結果から自分の行き過ぎに気がついて引き返すという場面がある。「子供の....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
れば、距離のわかったものの大きさ、大きさのわかった物の距離のおおよその見当だけは
目の子勘定ですぐにつけられる。これも万人が知っていて損にならないことであるが、木....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぱり出して、その中へ手を差入れて、まず取り出したのがきせると、煙草入。 それを
目の子勘定のように食卓の上に置き並べ、次に取り出したのが新しい摺付木《マッチ》で....
「年賀状」より 著者:寺田寅彦
そうして政府に何千万円の郵税を献納するか、しないかである。」 こんな好い加減の
目の子勘定を並べてありふれの年賀状全廃説を称えていたが、本当はそういう国家社会の....
「震災日記より」より 著者:寺田寅彦
も荒して歩くためには一体何千キロの毒薬、何万キロの爆弾が入るであろうか、そういう
目の子勘定だけからでも自分にはその話は信ぜられなかった。 夕方に駒込の通りへ出....
「烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
確実に延焼を防ぎ止めることが出来るであろうと思われる。 これは極めて大ざっぱな
目の子勘定ではあるが、それでもおおよその桁数としてはむしろ最悪の場合を示すもので....
「マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
するまでには二百五十分、すなわち、四時間以上かかる。これは大変である。 こんな
目の子勘定をして紳士淑女の辛抱強いのに感心する一方では自分でこの仲間にはいろうと....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
。だから売上高の何分というふうにして累進課税を課す方が案外公平かも知れない。私の
目の子勘定だけでも百貨店を入れて一億二千万円程度の税収入はある見込みである。とも....