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目まい
「目まい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目まいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
に仆《たお》れた犬が、彼女と一しょに映っていた。その犬の影をじっと見ると、お蓮は
目まいでも起ったように、突然両手に顔を掩《おお》った。そうしてかすかな叫び声を洩....
「海底都市」より 著者:海野十三
》に立っているだろう。これが第二回目の知らせだ。 これを読むと、僕はふらふらと
目まいがした。今日は九日、そしてうたがいもなく僕は今、この手紙にあるとおり不二見....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ばされたように、空中でもんどりうち、塩田大尉はじめ乗っていた者は、みなくらくらと
目まいをもよおしました。 でも、気丈夫な操縦員はがんばって、傾いていた機をもと....
「火星兵団」より 著者:海野十三
っとにらみつけた。
「おや!」
この時先生は、非常におどろいた。急にくらくらと
目まいを感じたほど、おどろいたのであった。
それは一体なぜだったろう。
丸木....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
造人間エフ氏の身体と僕の身体との間になんだか怪しい火花をぱちぱちとばせてさ、急に
目まいがして、しばらくなんだか気がぼーっとしてしまったんだよ」 「まあ、ひどいわ....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
。 (これは、へんだな) 三郎の身体が、このとき、急にかるくなり、そしてかるい
目まいがした。 その次の瞬間であった。 じりりん、じりりん、じりりん。 警....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
れてしまうであろう。 迫ってくるこわさに、ともすれば丁坊の気は遠くなりそうだ。
目まいがする。頭はずきんずきんと痛む。 「これはとても生命はないらしい。空魔艦の....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
圧搾空気の音がしたかと思うと、彼の体はどーんと上にうちあげられた。 ぐらぐらと
目まいがした。気がついてみると、彼はすでに海水の中にあった。いや、海底にごろんと....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
ういたくも何ともないよ。――それで僕は伯父に……」 「だけれど、へんね。まるで、
目まいでも起こしたようだったわね」 「なあに大したことはないよ。僕、このごろすこ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
は承知した。 「さあ、それでは……」 と、X大使がいったかと思うと、私は、急に
目まいがした……。と、またX大使の声だ。 「おい、しっかりしろ。旗艦ユーダ号の司....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
、進むことも戻ることもならず、腹が減って、頭がふらふらになる。 私は、はげしい
目まいをおさえて、しばらく強い光の中に、うつ伏していた。土竜ならずとも、この光線....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
。 「話をしているうちに、もうきました。そのふしぎな国へ下りていきます。ちょっと
目まいがするかもしれましぇん。すこしですから、がまんする、よろしいです」 博士....
「赤兵の歌」より 著者:江森盛弥
になって口も利けなくなった師団長の 高慢なシャッポを蹴飛ばして来たのだ。 俺達は
目まいのしそうなビルディングの足塲から下りて来たのだ。 俺達は街の鋪道から―― ....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
れほど放心した歩き方だったのでしょう。腹は空ってくる。おまけに暑さにあてられて、
目まいがする。そんな時、道端の百姓家へ泣きこんで事情を打ち明けると、食事を恵んで....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
ンピア」を出て行った。 出ると、寒い風がさっと来た。肩をすくめた拍子にぐらぐら
目まいがして、道頓堀の灯が急に真っ白にぼやけて、視線になだれこんで来た。かと思う....