目もあや[語句情報] »
目もあや
「目もあや〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目もあやの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
廻っている光景は、立田の秋の錦と言おうか、吉野の花の筏《いかだ》と言おうか、見た
目もあやに、高嶺《たかね》の花とは違ったながめがある。 さすがに村正《むらまさ....
「文づかい」より 著者:森鴎外
若き貴婦人いくたりか乗りたれば、さまざまの衣の色相映じて、花一|叢、にしき一団、
目もあやに、立ちたる人の腰帯、坐りたる人の帽のひもなどを、風ひらひらと吹きなびか....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
茶室が樹々のあいだに見え隠れし、沼の西側は広々としたお花畑で、色とりどりの秋草が
目もあやに咲き乱れている。 顎十郎は、呆気に取られて眺めていると、花畑と反対の....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
る。 白鳳から天平へかけての諸仏像の壮麗さは筆紙に尽し難いものがある。まことに
目もあやな景観で、その遺品だけを考えてもわずか百五六十年の間によくもこんなに多く....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
づくそうおもわないわけにはゆかなかった。ほんとうにそれは八幡の藪知らずのような、
目もあやにややっこしい「芸」の怪鳥《けちょう》なく深山幽谷であり、九十九折《つづ....