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目を遣る
「目を遣る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目を遣るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
トンと置くと、一歩すさったままで、突立って、熟と顔を瞰下すから、この時も吃驚した
目を遣ると、両手を引込めた布子の袖を、上下に、ひょこひょことゆさぶりながら、「給....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
夜分、また、どうしてじゃ。総曲輪へ芝居にでも誘われさっせえたか。はての、」 と
目を遣ると、片蔭に洋服の長い姿、貧乏町の埃が懸るといったように、四辺を払って島野....
「別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
三年来、鏡を見ると、時々それを言っていた。……そんなことを思いながら、フッと庭に
目を遣ると、杉垣の傍の、笹混りの草の葉が、既う紅葉するのは、して、何時か末枯れて....
「澪標」より 著者:外村繁
あれが月山、真中が小朝日、こちらが大朝日です」 私は改めて出羽山脈の山山の方へ
目を遣る。僅かに青空を残している、その寒冷な色の空に、白銀色の山山が鋭い稜線を描....