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目張り
「目張り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目張りの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
までもないこと、二階のある町家はもちろんこれを締めきって、節穴という節穴は残らず
目張りを命ぜられるほどの手きびしさでした。 「お手はず万端整いましてござります」....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
みの金粉が盆の上とかござの上に、ちかちかと漏れる道理ですから、それが見えればつけ
目張り目、賭《か》けた、三二六さあ張っちょくれッ、胴は五の目だ、半目だぞッ、――....
「蠅男」より 著者:海野十三
――」 下僕たちが脳味噌を絞った挙句、その四角な空気孔を、下から厚い紙で三重に
目張りをしてしまった。 「さあ、これでもう大丈夫です。こうして置いたら蠅や蚊どこ....
「無系統虎列剌」より 著者:夢野久作
が案ずるよりも生むが易いとはこの事だね。みんな虎列剌を怖ろしがって、外から雨戸を
目張りしただけで消毒したらしく、家の中の品物が一つも動かしてなかったのが非常な天....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
の上から味噌を詰込んでアラカタ百斤の重さになるように手加減をした。厳重に蓋をして
目張りを打つと、残った味噌と鋸屑は皆、海に投込んでしまった。アトを綺麗に掃出して....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
國「呆れたよ、殿様の大事な品がこゝに入っているんだもの、今に殿様がお帰りの上で
目張りこで皆の物を検めなければ、私のお預りの品が失なったのだから、私が済まないよ....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
ト、幅五十フィート、深さ八フィートの、木の箱を作らせ、水の漏らないように、うまく
目張りして、宮殿の部屋の壁際に置いてありました。水は、二人の召使が、半時間もかゝ....
「道化役」より 著者:豊島与志雄
度も水に落込む男だ。君の暮し方は、笊に水をつぎこむようなものだ。もし君がその笊に
目張りをして水がもらないようになったら、その時は僕も相談にのってやろう。君のお母....
「白痴」より 著者:坂口安吾
に近づいていた。 仕立屋夫婦は用心深い人達で、常から防空壕を荷物用に造ってあり
目張りの泥も用意しておき、万事手順通りに防空壕に荷物をつめこみ
目張りをぬり、その....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
から御覧なさい。――明日の催しだって同じ事さ。……手ン手が手本を控えて、節づけと
目張りッこで、謡ばかり聞いている。夢中で浮かれ出すと、ウウウと頭を掉って、羅宇の....