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目指す
「目指す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目指すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
、また東の方に向いて元と来た道を歩きはじめた。柿江の心がどっちに傾いてもその足は
目指すところを離れようとはしなかった。のみならず、彼は吸い寄せられるように、遊廓....
「予報省告示」より 著者:海野十三
ため取押えられ処刑された者は、約四千四百万名に達する。 彼ら脱飛者たちの多くが
目指すところは、龍骨座密集星図に属するスバル太陽系の七個の惑星であるが、彼らがこ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が目指されることになります。年の行かねえお嬢さまが殺されそうにも思われねえから、
目指す相手はまあお早でしょうね」 「そうすると、細工人は奥さまか」と、半七は半信....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
はそこから芽生えはじめた。その動乱の中を私はそろそろと自分の方へと帰って行った。
目指す故郷はいつの間にか遙に距ってしまい、そして私は屡※|蹉いたけれども、それで....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
付いた様子がない。そこですこしばかり、気持が軽くなった。 僕は素早く、客の中に
目指す相手の女を猟った。 居た居た。さまざまのレッテルの洋酒壜が、夥しく並んだ....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
湯の脱衣場へ行くなり、乱雑に散らばっていた、衣類籠をひとつひとつ探してみた。が、
目指す女の着衣も誰の着衣も、一向に見当らない。 「おい、女の着衣が見えないぞ、箱....
「地中魔」より 著者:海野十三
た。しかし課長がこんなこともあろうかと選定して置いた快速のモーターボートは、遂に
目指す汽艇へ追いついた。 「こらッ!」 大江山課長は真先に向うの汽艇へ飛び移っ....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
交際として行くことにした。道々も漠然として居る私達側に引き換え、何か非常に海岸に
目指すもののある期待に赫子も麻川氏も弾んで居るらしく見える。長谷の海岸に着いた。....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
うちに彫らねばならない。そうなると、クライルじゃないがね。無理でも不思議な生理を
目指すより仕方があるまい。それに、疑問はまだ、後へ捻れたような右手の形にも、それ....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
な音がしそれに続いて、何だか溜息のようなものが聞えた。 「おッ……」 研究室を
目指す一同の足は、もう一歩も前には進まなくなった。 (あれは何物だろう? あれは....
「転機」より 著者:伊藤野枝
に私は何を感ずる必要があろう。私はしっかり山岡の手につかまった。 ようやくに、
目指すS青年の家を囲む木立がすぐ右手に近づいた。木立の中の藁屋根がはっきり見え出....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
出家方は、始めから寒垢離、断食など種々な方法で法を修するのでございまして、向うに
目指す品物を置いて、これに向って呪文を唱え、印を結んで、錬磨の功を積むのだそうで....
「暗号数字」より 著者:海野十三
74□×? さあこれをどう解いてゆくか、この奇妙な暗号の謎を。 とにかく次に
目指すは※だ。銀座の帝都百貨店の洋酒部とある。 かれはすぐその足で、地下一階に....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
ました。が、或は路を踏み違えたのかも知れぬ。已に二時間|余を費したかと思うのに、
目指す窟を未だ探り得なかった。この寒いのに彼は全身に汗を覚えた。岩の蔭から瞰上れ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の使い方。速過ぎず遅過ぎぬ生命の流れを流して行き得る妙境。こここそ、仏教の修業の
目指すところであります。 母という不思議な存在を 子よ、あなた方、はっきりと 意....