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「目明き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

目明きの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
で、ハンケチから白ばらを化成する。しかし音の場合はやや趣が違う。少なくもわれわれ目明きの世界においては、一つの雑音あるいは騒音の聴覚によって喚起される心像は非常....
太十と其犬」より 著者:長塚節
が幾ら嬉しいか知れないのである。瞽女といえば大抵盲目である。手引といって一人位は目明きも交る。彼らは手引を先に立てて村から村へ田甫を越える。※げた裾から赤いゆも....
夏の小半日」より 著者:寺田寅彦
いていながら、肝心の視神経が役に立たないために何も見る事ができません。またたとい目明きでも、観察力の乏しい人は何を見てもただほんの上面を見るというまでで、何一つ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
今ではアンマの型もくずれたが、昔のアンマは主としてメクラで、杉山流と云った。目明きアンマもいたが、これを吉田流と云い、埼玉の者に限って弟子入りを許されていた....
昔の盲人と外国の盲人」より 著者:宮城道雄
を作って、その中に盲人と豚とを一緒に入れて、盲人に豚を捕えさせて、困っているのを目明きが見て喜んでいたという話があるが、それに比較すると、日本の盲人は幸福であっ....
好日」より 著者:三好十郎
低さはあるかも知れんが、実は全部当っているもんだよ。昔の人はうまい事を言った。「目明き千人、めくら千人」。 轟 だから、その、主にめくらの方の千人にぶっつかった....
面とペルソナ」より 著者:和辻哲郎
辺には無数に存している。「顔面」もその一つである。顔面が何であるかを知らない人は目明きには一人もないはずであるが、しかも顔面ほど不思議なものはないのである。 ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
たか。いつも母者に手を引かれている気ではいけぬ。いッそ一人で歩きつければ、今に、目明きよりは、よう見えて来るはずだぞよ」 経書の講義、禅のはなし、きびしい中に....