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目標
「目標〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目標の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
も――』私『そうだ。やはり子供の夢だったかも知れない。が、今日《こんにち》我々の
目標にしている開化も、百年の後《のち》になって見たら、やはり同じ子供の夢だろうじ....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
十倍にもなった。今までの人数の二倍も乗っているように船は動いた。岸から打ち上げる
目標の烽火が紫だって暗黒な空の中でぱっ々として火花を散らしながら闇の中に消えて行....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
代の政治も、教育も、学術も、産業も、大体に於てはこの智的生活の強調と実践とにその
目標をおいている。だから若し私がこの種の生活にのみ安住して、社会が規定した知識と....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
史以前のそれに比べてははるかに著しいものにちがいない。中世においては、この時代の
目標となるくらいに、文化関係の各方面における退歩がありはしたが、それにかかわらず....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
将も、依然として十八世紀の古い戦略をそのまま使っていたのであります。土地を攻防の
目標とし、広い正面に兵力を分散し、極めて慎重に戦いをやって行く方式をとっていたの....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
せんから、誠に知れにくいのでございます。」 「この奥の知れない山の中へ入るのに、
目標があの石ばかりじゃ分らんではないかね。 それも、南北、何方か医王山道とでも....
「露肆」より 著者:泉鏡花
水掻の中に、空を掴んだ爪がある。 霜風は蝋燭をはたはたと揺る、遠洋と書いたその
目標から、濛々と洋の気が虚空に被さる。 里心が着くかして、寂しく二人ばかり立っ....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
黄にも紫にも咲交じった花もない、――それは夕暮のせいもあろう。が第一に心懸けた、
目標の一軒家は靄も掛らぬのに屋根も分らぬ。 場所が違ったかとも怪しんだ、けれど....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
存じます。私はそれを御神体としてその前で精神統一の修行を致そうと思います。何かの
目標がないと、私にはとても神様を拝むような気分になれそうもございませぬ……。』 ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ろう。その価値を決するものは、主としてその内容如何である。それは果して宇宙人生の
目標を明かにし、永遠不朽の真理を伝えているか否か?……恐らく多数人士にとりて、此....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
た。「これこそ、この世のいちばん大きな幸福だ。これこそぼくの希望のいちばんたかい
目標だ。旅に出てこそぼくのこの不安な気持が落ちつく、だが、ずっととおくではなけれ....
「雪霊続記」より 著者:泉鏡花
天狗――魔の手など意識しましたのは、その樹のせいかも知れません。ただしこれに
目標が出来たためか、背に根が生えたようになって、倒れている雪の丘の飛移るような思....
「活人形」より 著者:泉鏡花
れし名残なり。探偵の身にしては、賞牌ともいいつべき名誉の創痕なれど、衆に知らるる
目標となりて、職務上不便を感ずること尠からざる由を喞てども、巧なる化粧にて塗抹す....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
望したのは早稲田は大隈重信侯が、時の官僚の軍閥に反抗して学問の独立、研究の自由を
目標として創立した自由の学園であるという所に青年的魅惑を感じて憧れて入学したので....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
再び決戦戦争の時代を招来すべきを暗示しつつあり。しかして将来戦争は恐らくその作戦
目標を敵国民となすべく、敵国の中心に一挙致命的打撃を加うることにより、真に決戦戦....