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目睫の間
「目睫の間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目睫の間の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
二階へ上がると部屋もざっと掃除がすんでおり、均平は縁側のぼろ椅子に腰かけて、
目睫の間に迫る雨後の山の翠微を眺めていた。寝しなに胸を圧していたあの感傷も迹なく....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
星のように燦めくタラント軍港の燈火――いまや、戦艦「レオナルド・ダ・ヴィンチ」は
目睫の間に迫ったのである。 水上に出ると、頬に、払暁の空気が刺すように感じた。....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
の峠に立ったなら、白峰は指呼の間に見えよう、信州|徳本峠から穂高山を見るように、
目睫の間にその鮮かな姿に接することが出来ないまでも、日野春から駒ヶ岳に対するほど....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
がある。北東には遠く吾妻山が望まれ、次で那須高原の二山塊、近くは東に日光の諸山が
目睫の間に迫っている。然し最も強く私達を惹き付けたものは、此等の山でも又遠い北ア....