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目腐れ
「目腐れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目腐れの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女百貨店」より 著者:吉行エイスケ
したからだをクッションに埋めて都会の大桟橋を右に折れた。 「畜生!これっぽっしの
目腐れ金で妾をろうらくして、売女奴《ばいため》!」 仏国ポール商会代理店 太田....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
、暑いのに頭巾を冠《かぶ》り、紺足袋雪駄穿きでございます。 蟠「竹、どうした、
目腐れ親父はどうした」 竹「只今これへ参ります、今|牛込《うしごめ》の蕎麦屋か....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
そこの自身番へ、小突き入れると、事もなげに言いました。 「この下郎めは、三十両の
目腐れ金で、大切な主人の命を売った不埓者《ふらちもの》じゃ。早乙女主水之介、約束....
「冥土行進曲」より 著者:夢野久作
「アハハハ。そんなに出せませぬ。今ここに八百五十円あります」 「畜生……そんな
目腐れ金で俺達が帰れると思うか」 「ヘヘヘ。ここはビルデングの奥です。わかりまし....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
は屡々豪遊したりするものもあるから、恁ういう大先生方は別として、高の知れた文人の
目腐れ金に課税した処で結局手数損じゃ無かろう乎。が、之まで較やもすると浮浪人扱い....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
た、立派な花魁の身請をしても三百両で出来たがね、それが今は法外の話、五十や六十の
目腐れ金では出来ません、相場がねえ何うも誠に申すもお気の毒だが、大した事でござい....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
がどじを組んだって外とは違い、山口屋善右衞門さんという立派な家だから、廿や三十の
目腐れ金を貰って帰ったと云っちゃア盗人仲間へ恥辱だ、さアどうか突出して下せい、私....
「日記」より 著者:宮本百合子
たのために費わなければ費う時がありませんわい」と云う、楽な全心的な心持は、「其那
目腐れ金でいざこざ云うなら、さあ、此で彼奴の面を叩いてやれ!」と云って投出す日本....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
是で御勘弁を願います」 と慄えながら云うと、 賊「エヽ虚言を吐け、五十や六十の
目腐れ金は入らねえ、其処に寝ているのは何んだ」 政「これは母でございます」 賊「....
「醤油仏」より 著者:吉川英治
られたからって吠えるなよ」 「な、何を吐かしゃアがる。憚りながら、五両やそこらの
目腐れ金を取ったって取られたって、それでお天気の変る男じゃねえんだ」 「ほう……....