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目覚
「目覚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目覚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
、寝台の側へ歩み寄りながら、不思議そうに彼の顔を覗《のぞ》きこんだ。
「あら、お
目覚になっていらっしゃるんですか?」
「どうして?」
「だって今お母さんって仰有....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
考えられて仕方がないのでした。 それから引きつづいて敦子さまは、こちらの世界に
目覚めてからの一伍一什を私に物語ってくれましたが、それは私達のような、月並な婦女....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
星と衝突しても、それが既に光の消えた状態にあった場合にはそれによって再び新生命に
目覚めるということはできないことになっている。それで遊星が太陽に墜落衝突すること....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
の頭が扶け参らせ、後れて来るのを、判官がこの石に憩って待合わせたというのである。
目覚しい石である。夏草の茂った中に、高さはただ草を抽いて二三尺ばかりだけれども、....
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
鳥である。大女の、わけて櫛巻に無雑作に引束ねた黒髪の房々とした濡色と、色の白さは
目覚しい。 「おやおや……新坊。」 小僧はやっぱり夢中でいた。 「おい、新坊。....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
。 侍女一 (薄色の洋装したるが扉より出づ)はい、はい。これは御僧。 僧都 や、
目覚しく、美しい、異った扮装でおいでなさる。 侍女一 御挨拶でございます。美しい....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
、ひゅうら、ひゅ、諏訪の海、水底照らす小玉石、を唄いながら、黒雲に飛行する、その
目覚しさは……なぞと、町を歩行きながら、ちと手真似で話して、その神楽の中に、青い....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
もほとんどないのですから、すぐ分った、鉢前の大く茂った南天燭の花を――(実はさぞ
目覚かろう)――悠然として見ていた。ほかに、目に着いたものはなかったのですが……....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
である。……秋の招魂祭の、それも真昼間。両側に小屋を並べた見世ものの中に、一ヶ所
目覚しい看板を見た。 血だらけ、白粉だらけ、手足、顔だらけ。刺戟の強い色を競っ....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
し》りければ、その言うままに捨て置きて立ち去りけるなり。 程《ほど》経て白糸は
目覚《めざ》ましぬ。この空小屋《あきごや》のうちに仮寝《うたたね》せし渠の懐《ふ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
話。 私はその時分までぐっすり寝ました。 この時おかしかったのは、爺さんが、
目覚しに茶を一つ入れてやるべいって、小まめに世話をして、佳い色に煮花が出来ました....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
ばらしい竈《へッつい》を二ツ並《なら》べて一斗飯《いっとめし》は焚《た》けそうな
目覚《めざま》しい釜《かま》の懸《かか》った古家《ふるいえ》で。
亭主は法然天....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
なしの推参である上に、門でも裏でも取ってつけない挨拶をされた先刻の今なり、来客の
目覚しさ、それにもこれにも、気臆れがして、思わず花壇の前に立留まると、頸から爪さ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
品が崩れず、愛が失せないのには舌を巻いていた処、いやまた愛吉が来た晩は、つくづく
目覚しいものだったと言います。……」 それはこうである。愛吉は、長火鉢の前でた....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
って雑所は居直る。話がここへ運ぶのを待構えた体であった。 「で、ござりまするな。
目覚める木の実で、いや、小児が夢中になるのも道理でござります。」と感心した様子に....