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「目覚め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

目覚めの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
星と衝突しても、それが既に光の消えた状態にあった場合にはそれによって再び新生命に目覚めるということはできないことになっている。それで遊星が太陽に墜落衝突すること....
朱日記」より 著者:泉鏡花
って雑所は居直る。話がここへ運ぶのを待構えた体であった。 「で、ござりまするな。目覚める木の実で、いや、小児が夢中になるのも道理でござります。」と感心した様子に....
鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
らな下唇、そして形のいい可愛い頤…… 「もし、北川さん」 わが名を呼ぶこえに、目覚めてみると、傍に秀蓮尼が座っていた。いつの間に庵主は帰ってきたのか気がつかな....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
らは鬼神のように恐れられている警視庁の大江山捜査課長は、その朝ひさかたぶりの快い目覚めを迎えた。それは昨夜の静かな雨のせいだった。それとも痣蟹仙斎が空中葬になっ....
春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
白馬、常念、蝶の真白い山々を背負った穂高村にも春が一ぱいにやってきた。あんずの花が目覚めるように咲いた百姓屋の背景に、白馬岳の姿が薄雲の中に、高くそびえて、雪が日....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
言葉だった。 それからまたあと三時間ばかり、彼は昏々として眠った。 その次に目覚めたとき、彼は本当に気がついたのであった。ゴンドラの中には飛びちった血の痕が....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
、思い出のバラックに、只一人起き伏しする身とはなった。 静夜、床のなかにひとり目覚めると、彼は自分の心臓がよく激しい動悸をうっているのを発見することがあった。....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
うり落ちた法師自身の同情の涙の、明の夢に届いたのである。 四辺を見ると、この人目覚めぬも道理こそ。雨の雫の、糸のごとく乱れかかるのは、我が身体ばかりで、明の床....
出奔」より 著者:伊藤野枝
い、なるようにしかならないのだ、いっそ堕ちられるだけどん底まで堕ちていって、この目覚めかかった自我を激しい眩惑になげ込んで生きられるだけ烈しい強い、悲痛な生き方....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
まで、寝床の世話をして、洋燈をそこへ、…… 「いいえ、お馴れなさらないと、偶とお目覚めの時、不可いもんですよ。夫でもついこの間、窓を開けて寝られるから涼しくって....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
考えられて仕方がないのでした。 それから引きつづいて敦子さまは、こちらの世界に目覚めてからの一伍一什を私に物語ってくれましたが、それは私達のような、月並な婦女....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
をよく汲みとってくれる人のはなはだ少ないのは遺憾に堪えない次第である。しかし早晩目覚めてくるに相違ないと信じている。 明治三十八年以後は日露戦争の結果であろう....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
ト教界の名士としてもまた儕輩に推されていたゆえ、主としてキリスト教側から起された目覚めた女の運動には沼南夫人も加わって、夫君を背景としての勢力はオサオサ婦人界を....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
治以外に青雲の道がないように思っていた天下の青年はこの新らしい世界を発見し、俄に目覚めたように翕然として皆文学に奔った。美妙や紅葉が文学を以て生命とする志を立て....
四十年前」より 著者:内田魯庵
然|崛起して新文学の大旆を建てたは文学士|春廼舎朧であった。世間は既に政治小説に目覚めて、欧米文学の絢爛荘重なるを教えられて憧憬れていた時であったから、彼岸の風....