目遣い[語句情報] » 目遣い

「目遣い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

目遣いの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
全部捕まえておけ、買い手が来るのだから」 「…………」 正勝はなにも言わずに上目遣いに喜平を見て、それからその目を紀久子のほうに移した。紀久子ははっと胸を衝か....
婦系図」より 著者:泉鏡花
居ながら、硝子越に彼方から見透くのを、主税は何か憚かって、ちょいちょい気にしては目遣いをしたようだったが、その風を見ても分る、優しい、深切らしい乳母は、太くお主....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
んだ口元が、苦るしげに歪むのを見た。紅は、なお気がかりらしく、今度は恐る恐る、上目遣いに職長の方を見た。 依然として、濛々とゆれている煙に、小山は、なお、胴ぐ....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
顔の半兵衛|模擬《もどき》、さればといって手を引けば、また意《こころ》あり気な色目遣い、トこうじらされて文三は些《ち》とウロが来たが、ともかくも触らば散ろうとい....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
れとなく音信も聞きたい。の、其許も黙って聞かっしゃい。」 と弥次が方に、捻平|目遣いを一つして、 「まず、どうして、誰から、御身は習うたの。」 「はい、」 ....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
。 「わたしは知りません。……あの人達はわたしを呼びに来ません」 そこで親爺は目遣いをした。阿Qはまた丸太格子の中に抛り込まれた。彼が二度目に同じ格子の中から....
三枚続」より 著者:泉鏡花
介になっている下剃の愛吉てえ、しがねえものよ。串戯じゃあねえ、紙包の上書ばかり下目遣いで見てないで、ちッたあ御人体を見て物を謂いねえ。」 「これ!」と向直って膝....