直ぐ様[語句情報] »
直ぐ様
「直ぐ様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
直ぐ様の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
ます」と引き合わせた、苗字からして下品では無いか、併し其の様な批評は後にし、余は
直ぐ様叔父に向い、美人を指して「是が松谷令嬢です」と引き合わせたが、叔父は立ち上....
「階段」より 著者:海野十三
なっている僕は、或ることを連想してハッと思った。何をやっているのだろうか。二階へ
直ぐ様昇ろうかと考えたが、僕が行けばやめてしまうにきまっている。僕はいいことを思....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
中には、鬼村博士の命拾いまでを神経に病んで若しこの席から博士が立つようであれば、
直ぐ様その後を追って室外に出なければ危険であると考え、博士の行動にばかり気をとら....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
弄せられるシグナルでありました。 僕は急に頭脳が冴え返ったのを覚えました。僕は
直ぐ様ローカル・オスシレーションの方を調節して見ました。カップリングを静かに変え....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
し、何によって標準を与えられるか。 夫を与えるものが歴史的運動に於て――直接に
直ぐ様ではない――動きのとれない結果に陥るであろう。人々はここに至って初めて性格....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
、等々。だがそう云った諸説の対立は云わば物理学の内部だけの問題であって、必ずしも
直ぐ様外部との交渉に影響したとは考えられないだろう。処が因果律に就いては、もはや....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
論、科学は本当には歴史的に取り扱われ得ない。何故なら科学の歴史を叙述するためには
直ぐ様科学の方法論的・論理学的・理解が必要な筈だから*。だから社会学者達にとって....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
物理学――を一般理論の根柢としていたのであったから、哲学史の上でも、物質と云えば
直ぐ様自然科学的物質、即ち前に述べた物理学的物質、に限るもののように考えられ勝ち....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ではないか、そういう根本的着想に意味があるのではないかと考えられる。勿論之を以て
直ぐ様今日のヒューマニズムの事情に擬することは出来ない。併し特に文化の問題は大局....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
る者はありますが、馬を繋ぐのは珍しい事で、頓て案内を云い入れますと主人の半五郎は
直ぐ様それへ出て参り、 半「宜うこそ入らっしゃいました、先ずこちらへ、此の程は誠....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
次第は重役は勿論、右京殿家来藤原喜代之助も其の前日聞知りましたが、当番の都合にて
直ぐ様文治の留守宅へ知らせる事が出来ませぬ。漸く其の日の夕方文治の宅へまいりまし....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
もあるとやら。素よりこの儀造り事ならば、御殿様の御心に御覚えのあろう筈がないで、
直ぐ様|騙り者と召捕られて、磔にもなるは必定。そんな危い瀬を渡る為にわざわざ三人....
「おせん」より 著者:邦枝完二
勢い込んで駕籠で乗り着けた中村松江は、きのうと同じように、藤吉に案内されたが、
直ぐ様通してもらえるはずの画室へは、何やら訳があって入ることが出来ぬところから、....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
社会的機能となったものがクリティシズムである。処で之が否定的であるということが、
直ぐ様夫の消極性を意味するだろうか。決してそうではない。もし本当に消極的なものに....
「役者の顔」より 著者:木村荘八
して、そのカブキ隈の中で、云い代えればカブキ芸の中で、六代目的近代カブキの表現を
直ぐ様行おうとすれば、そこに無理を伴うこと、少なくないでしょう。染五郎の知盛の悲....