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直侍
「直侍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
直侍の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ょう。三千歳《みちとせ》の花魁《おいらん》が入谷の寮へ出養生をしていると、そこへ
直侍《なおざむらい》が忍んで来る。あの清元の外題《げだい》はなんと云いましたっけ....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
……安宅の関は、この辺から海上三里、弁慶がどうしたと? 石川県|能美郡片山津の、
直侍とは、こんなものかと、客は広袖の襟を撫でて、胡坐で納まったものであった。 「....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
の事、本籍を大阪へ移してからやればいいと思う。 もしも、大阪弁を使う弁天小僧や
直侍が現れたら、随分面白い事だろうと思う。その極めて歯切れの悪い、深刻でネチネチ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
むりというのもある――今この場に、こいつがかぶって来たのは、鼠小僧かむり、或いは
直侍《なおざむらい》かむりというやつで、相当江戸前を気取ったところの、芝居気たっ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
―そうしていま、そのメイフェアの西端パアク・レインに、弁天小僧の、切られ与三の、
直侍の、とにかく日本KABUKIの「たちばなや」が印度大名のごとき国際的意気をも....
「雁」より 著者:森鴎外
手摩に掴まって何か言っている。下では、「へい、さようなら成田屋の河内山と音羽屋の
直侍を一つ、最初は河内山」と云って、声色を使いはじめた。 銚子を換えに来ていた....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
は、もう彼がすがれた頃だった。 羽左衛門が梅幸を失って、一時源之助を相手にして、
直侍三千歳を出した頃には、源之助は如何にもいい芸を見せたが、それが又如何にもすが....
「深川の散歩」より 著者:永井荷風
に蝶昇の善六。二番目は「河内山」で蝶昇が勤めた。雷蔵の松江侯と三千歳、高麗三郎の
直侍《なおざむらい》などで、清元《きよもと》の出語りは若い女で、これは馬鹿に拙《....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
上野初花」を上演。河竹新七がその旧作を改訂せるものにて、団十郎の河内山、菊五郎の
直侍、左団次の金子市之丞、半四郎の三千蔵、梅五郎の按摩丈賀など、いずれも無類の出....