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直入
「直入〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
直入の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命論者」より 著者:国木田独歩
んと》に父様の児《こ》なのでしょうか。』と兼《かね》て思い定めて置いた通り、単刀
直入に問いました。 『何じゃと』と父の一言、其《その》眼光の鋭さ! けれども直《....
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
等官の贋物だ、お前はペテン師で悪党だ、お前は俺の鼻以外の何者でもないのだと、単刀
直入に言ってやろうと心を取り直した……。が、鼻はもう、そこにはいなかった。また誰....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
で、ドレゴは単身機内へ乗込んで、ケノフスキーに面会することができた。かれは、短刀
直入に用件を切出した。 ケノフスキーは赤い海象《せいうち》のような顔をゆがめて....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
いていて、俺たちみたいな日蔭者に堕ちる気か、一体どっちかネ」 さあ――この単刀
直入的な問いには、遉の僕もウムと呻ったまま、急に応えるべき言葉も見つからなかった....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
が出来たから昼食を認めるよう申出た。 ところが東屋氏は、早速彼女をとらえて短刀
直入式に質問を始めた。 「こちらの御主人は、いつも夜中に海へ出て、いったい何をさ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の中を、乙骨医師と入れ違いに、喚ばれた田郷真斎が入って来ると、さっそく法水は短刀
直入に切り出した。
「僕は率直にお訊ねしますが、貴方は、昨夜八時から八時二十分ま....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
告。柳下機は近づきました」 「うむ」 と艦長は、うなる。 伝声管が鳴って、当
直入野一等兵曹がかけよる。 「艦長、無電班報告。英海軍駆逐機隊の無電交信を傍受せ....
「神サマを生んだ人々」より 著者:坂口安吾
ン的でもあった。 大巻先生はあまりフンイキをたのしむことに興味がないから、単刀
直入、 「あなたもエライ管長さんになって凡俗の近づきがたい存在になってしまったが....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
暴力団体もあり、禅宗のように不立文字を標榜して教学を撥無するものもあれば、念仏の
直入を力調して戒行をかえりみないものもあった。 世界と人倫との依拠となるべき真....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
すぐ来ていただいたんですの。私が教えた仕度という字、違っておりますの?」と、単刀
直入であった。 「………」 新子は、夫人の勢いを避けて、だまっていると、 「あ....
「この握りめし」より 著者:岸田国士
もつなんとやら……後暗くなければそれでよろしいが……」 「よし、こういこう。単刀
直入、一戦を交えよう」 「戦にも法則がある。玉砕の覚悟と見えたがどうじや」 「法....
「三人の師」より 著者:上村松園
いが、両社合併の席上でよくお会いし、いろいろと教わったものである。そのころ田能村
直入だとか明治年間には南画――文人画が隆盛だったので、百年先生もその影響をうけて....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
ト黒』ヲ借リニ来タノダ!」 という任意の一点にひっかけて直線を引いた方が、単刀
直入の最短距離だと、思ったからであろう。 いわば、ジュリアンをだしにしたのだ。....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
ていた。そしてさっそくその品物を見せるため二階へ案内した。 周文、崋山、蕭伯、
直入、木庵、蹄斎、雅邦、寛畝、玉章、熊沢蕃山の手紙を仕立てたもの、団十郎の書とい....
「四つの都」より 著者:織田作之助
(だしぬけに)「うちの財産どれ位あります?」 庄造「お前は戦争に行ってから、単刀
直入にものが言えるようになったな、以前は下を向いてぼそぼそ言うばかりだったが」 ....