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直写
「直写〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
直写の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俳諧瑣談」より 著者:寺田寅彦
詠んだように見えるのがかなり多い。しかし俳句ではたとえ形式の上からは自分の感情を
直写しているようでも、そこではやはり、その自分の感情が花鳥風月と同様な一つの対象....
「旅愁」より 著者:横光利一
然に対うもっともな意義ある研究点であった。飛鳥朝における支那朝鮮の建築そのままの
直写時代から、奈良、平安前期に至るその消化時代をへて、宇治の平等院に示された平安....
「俳句の型式とその進化」より 著者:寺田寅彦
上は新型式の勃興に惰眠をさまされた懶翁のいまださめ切らぬ目をこすりながらの感想を
直写したままである。あえて読者の叱正を祈る次第である。 (昭和九年十一月、俳句研究)....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
でこんな絵でも日がかかって困ります」などと喞ったりされながら「写されるのだったら
直写ししても構いませぬ」と気易く許して頂いて、早速写させて頂きました。その絵はそ....
「栖鳳先生を憶う」より 著者:上村松園
を見て大そう感心しました。古画より生気溌剌として大変に当時評判どした。それをな、
直写しさして貰いましてな……それから御殿に絵画共進会があった時に〈牧童〉を出品さ....
「不苦心談」より 著者:森鴎外
。手を抜こうとしたのではなかった。私は当初から原文を素直に読んで、その時の感じを
直写しようと思っていたのである。 ファウストの訳本は最初高橋五郎君のが出た。次....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:鈴木行三
活溌なる説話の片言隻語を洩さず之を収録して文字に留むること能わざるは、我国に言語
直写の速記法なきが為めなり、予之を憂うること久し、依て同志と共に其の法を研究する....