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直感
「直感〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
直感の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
の死んだのを誠に自分の恋人の上のことのように痛み悲しんでいる……そうだなと柿江は
直感すると、嫉妬《しっと》というのではないが、何か苦々しい感情を胸の中に湧き立た....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
がつくまい。自分が文学者であるだけに、私は他人の書いた文字の中にも真実と虚偽とを
直感するかなり鋭い能力が発達している。私は君の手紙を読んでいるうちに涙ぐんでしま....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
のです。このとき、フランス革命によって生じた軍制上、戦術上の変化を達観して、その
直感力により新しい戦略を発見し、果敢に運用したのが不世出の軍略家ナポレオンであり....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
しまった、わ」 「何が、さ?」僕はとぼけて見せたが、青木に嗅ぎつけられたのだとは
直感した。 「何がッて、ゆうべ、うなぎ屋の裏口からこッそりはいって来て、立ち聴き....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
へ向けて走らせた。 入口の締りを外して中へ入ったとき、僕はなにか異変のあるのを
直感した。僕はどこか変質者らしいところがあると見えて、前々からときどき不思議によ....
「階段」より 著者:海野十三
図頭の中に浮び出でたことは、あの図書室の三階には、初めて僕がのぼって行ったときに
直感した通り、何か重大な秘密が隠されているのであるまいか。僕は何の気もなく三階に....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
している座蒲団が五枚も片隅にうず高く積み重ねられているのを発見した時、僕は万事を
直感してしまった。内儀に訊すと果せるかな、僕が前日憲兵隊に引留められている間、数....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
るのですか」 「あんたの言うようなら、死んだのに違いないでしょう。しかしわたしの
直感を正直に言ってしまえば、笛吹川さんは、死んでいないか、さもなければ、誰かに殺....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
――」 看守の後から背広姿の二人の訪客が入って来た。私は保釈出獄の使者だろうと
直感した。 (オヤ)私は心の中で訝った。二人の客のうちの一人は、見知り越しの医務....
「断層顔」より 著者:海野十三
た。 「来たね。ふうん。これはあのあたりから入りこむのがいいらしい」 老探偵の
直感は、多年みがきをかけられたものだけに凄いほどだった。甥は、いざとなれば、すぐ....
「海底都市」より 著者:海野十三
想的自由都市らしいこの町にも、なにかもうカビのようなものが生えかかっているらしく
直感した。果してこの
直感は当っていたかどうか。 それはさておき、カビ博士が学友....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
です” となる。 「ははあ、例の男というのは笹山鬼二郎のことだな」 袋探偵は
直感した。 今日の掏摸が只の掏摸でなかったことは、彼奴の用いた念入りな手から察....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
。なんでもそのときの気配では、婦人の外に十人近くの人間がウヨウヨと蠢いているのを
直感しました。 「オヤッ」 一体この大勢の人間は何処から入ってきたのでしょう?....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
たが、酔ったと言いながら何かしおしおしている浩さんの顔を見ると、「金だな」と妻は
直感したそうである。翌くる日浩さんはまたやって来た。いくら位要るのだと訊ねると、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
との見解に到達した。日蓮教学の先輩の御意見はどうもこれを肯定しないらしいが、私の
直感、私の信仰からは、これが仏の思召にかなっていると信ずるに至ったのである。そし....