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直撃
「直撃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
直撃の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薄明」より 著者:太宰治
かぶれ!」 私は妻に言って、自分も子供を背負ったまま蒲団をかぶって畑に伏した。
直撃弾を受けたら痛いだろうなと思った。
直撃弾は、あたらなかった。蒲団をはねの....
「さようなら」より 著者:田中英光
」を告げる機会が多くなった。その人たちの中には例えば、自分の工場の女子寮が爆弾の
直撃を受け、三浦三崎から勤労動員で来たばかりの、三十人もの無垢な娘たちが、同期に....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
まで担架で運ぶのはどうかと思う。 ◯カンフルばかり医師はうつ。 ◯焼夷弾の座金に
直撃されて負傷した者が続出した。自分は幸いに助かった。(コンクリート塀のうしろに....
「微笑」より 著者:横光利一
朝、梶は栖方と技師と高田と四人で丘を降りていったとき、海面に碇泊していた潜水艦に
直撃を与える練習機を見降ろしながら、技師が、 「僕のは幾ら作っても作っても、落さ....
「ヒロシマの声」より 著者:豊島与志雄
原子爆弾のことが一般には知られておらず、被害地の誰もが、自分のところに普通爆弾の
直撃を受けたのだと思った。直径四キロ近くの地域に、無数の爆弾が落ちたことになる。....
「アンゴウ」より 著者:坂口安吾
ない人は有り得ない。 矢島が復員してみると、タカ子は失明して実家にいた。自宅に
直撃をうけ、その場に失明して倒れたタカ子はタンカに運ばれて助かったが、そのドサク....
「わが戦争に対処せる工夫の数々」より 著者:坂口安吾
イ人から貰つたもので、鉄の蓋が工夫よくつくられてあつて頭からスッポリかぶせると、
直撃を受けない限り大丈夫、理想的なものだつた。 私は友人縁者から疎開をすゝめら....
「母の上京」より 著者:坂口安吾
だといふ老人夫婦の侘び住居だ。男三人の兄弟の兄と弟が戦死して、まんなかが焼夷弾の
直撃で死んだといふ、気の毒は気の毒だが、因業爺で、その二階の一室。唐紙ひとつ隣の....