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「直書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

直書の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
総代として江戸に出ていたころで、尾州藩では木曾谷中三十三か村の庄屋あてに御隠居の直書になる依頼状を送ってよこした。それには、今般長州征伐の件で格別の台命をこうむ....
三国志」より 著者:吉川英治
、鞭を高く、徐州へさして、急ぎ帰っていた。 ふところには「援助の儀承諾」の旨を直書した袁紹の返簡を持っている。 時に、用いかた如何に依っては、閑人の一書とい....
三国志」より 著者:吉川英治
軍の忠義をあわれみ、関所|渡口すべてつつがなく通してやれとのおことばでござる。御直書かくの如し」と、早口にいって制したが、夏侯惇はそれを見ようともせず、 「丞相....
三国志」より 著者:吉川英治
馬が来て、 「すぐさま柴桑城までお出向きください。国君のお召しです」 と、権の直書を手渡して帰って行った。 「いずれは……」と、かねて期していたことである。周....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の咎めに耳もかけず、 「両宮のお使いです。花山院どのか、万里小路どのでなくば、御直書、おわたしはできません」 と、必死なのだった。 ようやく、花山院師賢が顔....
私本太平記」より 著者:吉川英治
綸旨をいただきたいと申して来た岩松とやらの使いですか」 「そうです。岩松|経家の直書をもって、はるか四国の阿波からこれへ、ことばに絶する苦労をして、昨夜|辿りつ....