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直結
「直結〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
直結の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「平和運動と文学者」より 著者:宮本百合子
文学サークルの雑誌・文学新聞・アカハタ、いろいろの民主的出版物は、いつも読者との
直結をのぞんでいながら通信員を育てあげることについて消極的でした。組合の文化部が....
「「道標」を書き終えて」より 著者:宮本百合子
学は、その作品の現実で、どこまで日本の独特な家族制度――思想問題では天皇制権力と
直結する家族制度とそれによって苦しむ進歩的人間のたたかいを描き出したと云えるだろ....
「火星探険」より 著者:海野十三
ないからだ。そこで特別の電熱が用意されてあった。それは極く小さな原子力エンジンに
直結された発電装置であった。この原子力発電機は、その他いろいろな仕事をも、つとめ....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
むにゃむにゃと口をうごかし、(……あ、そうか。もぐら君、君の鼻に、錐《ドリル》を
直結すれば、よかったんだな。なあんだ、わしゃ、そこに気がつかなかったよ。はははは....
「一票の教訓」より 著者:宮本百合子
ではやってゆけない切迫感を湧きたたせている。婦人立候補者の大部分は「政治と台所の
直結」といい「女の問題は女で」といい、その現実めいた言葉は、藁にでもすがろうとす....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
は信仰の形態そのものが封建的であって、イデオロギーとしては絶対主義やファシズムに
直結するかたむきがある。 日本の人民生活は自主的な政治的訓練を経ていない。ヨー....
「修身」より 著者:宮本百合子
ものが成り立つようになったのだろう。反戦・反軍ということと「犯罪」という観念とを
直結した用語の方法のうちにこそ、一九五一年度の、日本人民の人権擁護の要《かなめ》....
「空襲警報」より 著者:海野十三
よ」 と鉄造は口の上から歯をもみながらいった。 「皆さん、お互に今後は、せめて
直結式の市民用防毒面ぐらいはもっていることにしましょう。あれなら、この五倍ももつ....
「旅だち」より 著者:豊島与志雄
筒井直介は、りっぱな人柄だそうでありました。副島の伯父さんが重役をしている会社と
直結関係にある会社に勤めていました。経済学士で、戦時中動員されて、二年間ばかり陸....
「呉清源」より 著者:坂口安吾
く、その絶望も大きい。 自己の限界、この苦痛にみちた争いは、宗教や迷信の類いに
直結し易いものでもあり、その混乱、苦悶のアゲクは、体をなさゞる悪アガキの如きもの....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
画や歌笑の人気は微動もしない。老人のグチとは別に、生活する人間は、生活する芸術と
直結しているものである。 漫画の隆盛は、漫画集団の組織の良さにも一部の理由はあ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
浅草で大阪弁とはケッタイな。こう思うのは素人考えというものである。浅草は大阪と
直結しているところだ。この店の名が染太郎、オコノミ焼の屋号であるが、元をたずねれ....
「生まれ変った赤坂離宮」より 著者:中井正一
誌も、そのために全部きりぬき、整理保存されるのである。 ちょうど、中央気象台へ
直結する気象電話のように、毎日の新聞雑誌はこの図書館に集まってくる。館はそれを連....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
から、逃げ隠れのコソコソという風情はない。飲食店の裏は全部旅館、時々産院で、その
直結する用途は一目リョウゼンであり、ひしめく人間は彼女自身でなければポンビキであ....
「おにぎりの味」より 著者:中谷宇吉郎
たく》と考えられていた。 そういう土地であるから、お握りは、日常生活に、かなり
直結したものであった。遠足や運動会の時はもちろんのこと、お弁当にも、ときどきお握....