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「直航〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

直航の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
突貫紀行」より 著者:幸田露伴
》これを久《ひさし》うす。 十日、東京に帰らんと欲すること急なり。されど船にて直航せんには嚢中《のうちゅう》足らずして興|薄《うす》く、陸にて行かば苦《くるし....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
な声をあげて船長の腕をおさえた。 「船長。この船はアメリカからこのアイスランドへ直航したんでしょう」 「そのとおりだ」 「そうでしょう。じゃあ大西洋の真中を通っ....
焦点を合せる」より 著者:夢野久作
しない、大正三年の九月の十五日……暑い盛りだ。あすこでポートサイドからマルセール直航の男船客ばかりを三百五十何人と上等の紅茶を積めるだけ積んだ訳だが、コイツが無....
恐竜島」より 著者:海野十三
目的地の豪州のシドニー港に入るまでに、ただ一回ラボールに寄港するだけで、ほとんど直航に近いことである。そのために船脚《せんきゃく》はおそいが、方々へ寄港する他の....
怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
いただくと、僕は機関士、山路君に運転士、たちまち船を動かして、一路、日本の横浜へ直航が出来ますぜ」 怪老人も、肯いた。 「なるほど。人間の心臓の手入れは、わし....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
す、それはぼくらです」 「よし、それでは諸君のために、航路を変じてオークランドに直航し、諸君を本国へ送ることにしよう」 情けある船長のとりはからいにて、これか....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
かといえば、このオールバニー港の雨後の山にあるのだ。) 当夕六時出港。これより直航して南アフリカ・ナタール州ダーバン港に向かう。 二十七日、曇晴。早暁より山....
咸臨丸その他」より 著者:服部之総
汽走軍艦「ボーハタン」より一足先に品川を発って三十七日かかってサンフランシスコへ直航した。「船将」勝海舟《かつかいしゅう》以下日本人ばかりでともかくこの壮挙をや....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ょうど摂政宮殿下の行啓と差合になるので、急に模様換えになって、そのまま北へ北へと直航することとなった。その十二日は全く薄らさみしい日であった。右舷にはいつでも鮮....