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「直角〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

直角の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俘囚」より 著者:海野十三
蜘蛛《くも》の巣《す》だらけの天井《てんじょう》に、ポッツリ点いている。その角を直角に右に曲る。――プーンと、きつい薬剤《やくざい》の匂いが流れて来た。夫の実験....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
が分れば、それから容易にその実際の速度を計算することができる。ただし視線に対して直角の方向における分速度だけしか得られないのである。このようにして得られた速度の....
五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
に左手の山にのしあげる。決してスキーが下を向かないで山の方を向く。つまり傾斜面と直角な線が平行につく。はしご段を一段一段横に滑って、また一段下に足をのばすと思え....
すり替え怪画」より 著者:海野十三
鏡をかけている。 「これは、御前。御機嫌にわたせられ、恐悦至極に存じます、はい」直角以上に腰を曲げて見せる。 「ふふん。今日は機嫌がよくないのだ」 伯爵は、す....
古狢」より 著者:泉鏡花
すがね。」 あなたは知らないのか、と声さえ憚ってお町が言った。――この乾物屋と直角に向合って、蓮根の問屋がある。土間を広々と取り、奥を深く、森と暗い、大きな家....
死者の書」より 著者:折口信夫
鶯よ。あな姦や。人に、物思いをつけくさる。 荒々しい声と一しょに、立って、表戸と直角になった草壁の蔀戸をつきあげたのは、当麻語部の媼である。北側に当るらしい其外....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
をどうしたらいいでしょうか」 「こうしたらどうです。わたしの泊まった寝室のドアと直角になっている、家具のない小さい部屋が怪しいように思われます。あの部屋があの家....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
じめたのだが、ふと思いついたのは、三時も五時四十五分も、それぞれ時計の盤面では、直角をなしていてしかもそれが、正午の十二時を軸に廻転しているという事だ。ねえ友田....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
事になるのだけれど、最後に筋肉をかき切って支柱が外れた際――その時、捻った余力で直角に廻転して墜落したのだった。そして、その肩口をハッシと受け止めたと云うのが、....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
。所が、その真実の時刻は八時三十分だったのですから、恰度その進ませ方が、十五分の直角を逆かさに倒したようになりましょう。私はそれに気附いたので、試みに円錐形と云....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
い、またタルペンチン、空気等も用いて見、なお偏光も電気力の方向に送ったり、これに直角に送ったりした。さらに静電気のみならず、電流にして速い交流も使っても見た。し....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
そのため、全島の樹木がなかば傾いて……その薙がれた角度が大漏斗の斜面と、ちょうど直角をなしているのだ。だから、そのあいだへ直立している私は、てっきり、なかば傾き....
決闘場」より 著者:岡本かの子
ジョーンより前方へ進み出て、右腕を伸し人差指を剣のように前へ突き出し、左腕を上へ直角に曲げ、決闘の型でアイリスに迫った。 ――さあ、我れこそはドンキホーテ、い....
」より 著者:岡本かの子
。と京子はぴたりと停ち止まった。お民が隠れて居る所から一丁半も向うの此の屋敷町が直角に曲る所に、赤塗りポストの円筒が、閑静な四辺に置き忘れられたように立って居る....
音楽界の迷信」より 著者:兼常清佐
大抵音と関係しない事である。音の出る前の指や手の形の事である。たとえば指を鍵盤に直角に曲げて叩けという類である。指紋を取るように指を平に延べたらいけないという類....