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直話
「直話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
直話の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
外出して虎に搏たれしむるので、上に言った※鬼《ちょうき》の類だ。インドの虎狩人の
直話をワルハウス筆して曰く、コイムバトール地方を永い間侵して人多く殺した一虎を平....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
傷したまゝで人に止められたと云って、紀州の新聞を一枚送って来た。其れには安達君の
直話として、苟も書を読み理義を解する者が、此様な事を仕出来して、と恥じて話して居....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
訳したのであろう。同年十月の大学南校規則にも「国務学」となっている。世良太一君の
直話に拠れば、国勢学を一時「知国学」ともいうたことがあるが、これは多分杉|亨二《....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
くも翁の足踏の音が舞台の方向に聞こえるので、又夜具の中へ潜り込んだという利彦氏の
直話である。こうした刻苦精励が翁の終生を通じて変らなかった事は側近者が皆実見した....
「海亀」より 著者:岡本綺堂
うのは僕の腑に落ちかねるが、なにぶん現場を目撃したのでないから、ともかくも本人の
直話を信用するのほかはなかった。....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
たのであるが、私たちが帰村してから間もなく、その年上の女房は「逐電」――浩さんの
直話――してしまい、彼はその時妹だという「ちょっとした女」――これは村の一中年者....
「数学史の研究に就きて」より 著者:三上義夫
には閑地にあったので、遠藤を相手に自らも研究に従事するつもりであったとは、博士の
直話であるが、ついで博士は英国へ行くこととなり、またついで京都帝大総長に就任した....
「江戸の化物」より 著者:岡本綺堂
と、まるで嘘のように不思議なことが止んだということです。 これも塚原|渋柿園の
直話ですが、牛込の江戸川橋のそばに矢柄何某という槍の先生がありました。この家に板....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
艶異、妖変な事実にぶつかった――ちと安価な広告じみますが、お許しを願って、その、
直話をここに、記そうと思う。…… ついては、さきだって、二つ三つ、お耳に入れて....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
酔にお母さんの絃でお父さんが一とくさり語るというような家庭だったそうだ(二葉亭の
直話)。江戸の御家人にはこういう芸欲や道楽があって、大抵な無器用なものでも清元や....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
で、一部の観客に喜ばれた。立廻りは確かに壮士芝居の売物になった。以上は兆民居士の
直話である。 それにしても、興行ごとに同じような政談を繰返してもいられない。掴....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
して、第二編となると全然従来の文章型を無視した全く新らしい文体を創めた。二葉亭の
直話に由ると、いよいよ行詰って筆が動かなくなると露文で書いてから飜訳したそうだ。....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
別にも一挙生み出さんと夢見られたらしい。私は約二年ほど前益田|鈍翁に面したときの
直話であるが、鈍翁の言葉に、 「君、前山が来て近い中にきっと志野を焼いて持って来....
「神仙河野久」より 著者:田中貢太郎
河野は時とするとその木村といっしょにやって来た。木村は河野と往復した書簡及びその
直話を筆記して、「至道物語」と云う一篇の書を作ってこれを宮地翁に送って来た。至道....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
は産所じゃとはいっておっても、社交上ほとんど区別はないとのこと、これは某警察官の
直話。 摂津 武庫郡西の宮の産所。これは前記の如く有名なものであったが、今は少し....