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直隷
「直隷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
直隷の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「胡氏」より 著者:田中貢太郎
直隷に富豪があって家庭教師を傭おうとしていると、一人の秀才が来て、自分を傭うてく....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
と異なり一種に止《とど》まらず、北支那冬寒厳しき地に住むマカクス・チリエンシス(
直隷猴)は特に厚き冬毛を具し、マカクス・シニクス(支那猴)は頭のつむじから長髪を....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
くても敗れず。男子の声を聞かば奔《はし》り避けた。かくのごとき事十余年、河南北、
直隷、山東、山西に※遊して大家の室女百八十二人を汚す。後《のち》晋州に至り高秀才....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
監督権を持っていたのを、この監督権の所有者を大審院長にし、かつこの大審院長を天皇
直隷とすることによって、司法権を完全に行政権から独立させようというのが、この改革....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
年出板、永尾竜造君の『支那民俗誌』上に一月七日支那人が鼠の嫁入りを祝う事を載す。
直隷の呉県では鼠娶婦。山東の臨邑県では鼠忌という。江南の懐寧県では、豆、粟、粳米....
「新疆所感」より 著者:日野強
し、『新疆一たび露国の手に帰せんか、甘粛、陝西、山西等の辺防ますます緊要を告げ、
直隷また枕を高うするを得べからず。一を守るの勇なきもの、いずくんぞ両三を守るを得....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
引留むるを振払って帰朝してしまった。川島は満洲朝の滅亡と共に雄図|蹉※し、近くは
直隷軍の惨敗の結果が宣統帝の尊号|褫奪宮城明渡しとなって、時事日に非なりの感に堪....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
、厳格に云えば百姓すなわち姓氏を有する一切の臣連伴造国造の徒のみであって、天皇に
直隷し、賤民とは一家をなさずして他に隷属する奴すなわち奴隷の徒を指し、良民すなわ....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
あるのでありますが、これを通じては奴婢とも申した。つまり主人持ちの身分で、天皇|
直隷の国家の公民ではありません。この家人・奴婢にも、公私の別がありまして、官に属....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
い。たといそれが農業の民であっても、他の部下に属して某部と呼ばれた程の徒は、天皇
直隷の民でないが為に、もちろん国家の公民ではなく、やはり間人階級のものであったと....