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相乗積
「相乗積〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
相乗積の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
。そうして、この各々の部分につき、その質量と、平均温度(一〇〇万度)からの偏差の
相乗積を求め、そうして、その二つの積の一つは正の量、一つは負であるが、それには構....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
表面に持ち出さねばならぬという点である(モラル=道徳とは他でもない心理と論理との
相乗積のようなものだ。そしてそれが社会的に現われたものが風俗なのだ)。なぜという....
「木魂」より 著者:夢野久作
一個の人間の性格というものは、その先祖代々から伝わった色々な根性……もしくは魂の
相乗積に外ならないので、たとえばの飽和状態に立ち帰らせるべくモーションをかけるの....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
てそうばかりでないということが科学上の実例にはいくらもある。すなわち異なる因子の
相乗積が参加する場合がそうなのである。それだのに世の中ではそういう、科学者には明....
「電車の混雑について」より 著者:寺田寅彦
きに、ある特別な間隔に遭遇するという確率は、あらゆる種類の間隔時間とその回数との
相乗積の総和に対するその特別な間隔の回数と時間との積の比で与えられる。そこでたと....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
も特徴的な場合に外ならない。云わばそれは、アカデミズムとジャーナリズムとの数学的
相乗積なのである。――ジャーナリズムのイデオロギー的機能とアカデミズムの夫とは、....
「小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
なはだ少ない。従って先ずわれわれがそれを発見するという確率は、二つの小さな分数の
相乗積であるから、つまりごく小さいもののまだ小さい分数に過ぎない。これに反して毎....
「さまよえるユダヤ人の手記より」より 著者:寺田寅彦
の時間が決定され、そしてその人が電車で来たものと仮定すれば、その時間と電車速度の
相乗積に等しい半径で地図上に円を描き、その上にある樹林を物色することが出来る。し....
「物質とエネルギー」より 著者:寺田寅彦
せる物が動けば力はその物に対して仕事をし、また仕事を受ける。その仕事は力と距離の
相乗積で計る。これが現在力学の中の重要な Begriff の一つである。これはし....