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相似
「相似〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
相似の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
營方式こそ今後の工業生産の眼目たるべきものである。しかしてかくのごときは、事情の
相似た朝鮮や中國にも十分參考となり得るのではあるまいか。 また東亞連盟運動は、....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
い眼瞼とまアそんなものじゃないこと」 「それだけ似ていれば……」 「それくらいの
相似なら、どんな他人同志だって似ているわよ。とにかくあんたは、あたしの探している....
「地球盗難」より 著者:海野十三
した。それは器械の音というのではなく、むしろ呻き声か鳴き声かに類していた。強いて
相似なものを求めると中米の砂漠に住んでいるガラガラ蛇の尻尾から出る怪音に似ていた....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
はじめからこの顔のどこが規矩男に似てるのだろうかと疑っていたかの女は、はじめて
相似の点を発見した。それは規矩男が、一番平凡になって異性に物ねだりするときの顔付....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ten)――の一文があったのだ。つまり、その際の混淆された印象が丁抹国旗という、
相似した失語になって現われたのだよ。そうすると支倉君、あの四句に分れていた伸子の....
「大脳手術」より 著者:海野十三
に撮影され、拡大映写される。この二つはもちろん同一ではないが、同じ人類のことゆえ
相似である。しかし接合するためには
相似の程度では困るので、是非とも同一でなければ....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ろう」 「サア」法水は曖昧な言葉で濁したが、「然し、似れば似たものさ。勿論偶然の
相似だろうが、この顔が実に伎芸天女そっくりだとは思わんかね」 「それより法水君」....
「方子と末起」より 著者:小栗虫太郎
形が出来かかってくると、髣髴と、母の生前の面影がうかんでくる。 争われぬ母子の
相似が、老容のなかにかくれていた……。 末起も、結いあげて鏡の顔をみたとき、ふ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
見はこの頃になって、泡鳴をバルザックに比較して考えて見るようになった。両者の間に
相似点がある。押詰めて検討して行けばおもしろかろうなどと思っている。 泡鳴の晩....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
で其真相を知り居らぬが、種々な方面より知り得たる処では、吾国の茶の湯と其精神酷だ
相似たるを発見するのである、それはさもあるべき事であろう、何ぜなれば同じ食事のこ....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
つきあいじゃから、ふァふァふァ。」と鯉|呑麩の口、蕪村がいわゆる巨口玉を吐く鱸と
相似て非なるものなり。 青年はこれに答うる術も知らぬ状に、ただじろじろと後室の....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ヤソ教と仏教はその立つるところの説類同するのみならず、その実際上の儀式はなはだ
相似たるもの多し。別してローマ宗は、その寺院の装飾、読経、礼拝、僧の生活等、最も....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
れども、目下修繕中にて閉鎖せり。その境内に墓地あり。その墓碑はわが国のものとよく
相似たり。街路はすべて石を敷き、家屋たいてい木造、二階建てにして、北米カナダ辺り....
「草木の暗示から」より 著者:小川未明
うな状態は、永久に決して二たび実現するものではないけれど、其れと同じような、また
相似た幸福な生活はなされないとは言われないからであります。 知識は、其れがため....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に来たるものにして、欧州大戦のそれとは根本を異にし、むしろナポレオンの対英戦争と
相似たるものあり。いわゆる国家総動員には重大なる誤断あり。もし百万の軍を動かさざ....