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相俟って
「相俟って〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
相俟っての前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
かった。爾来二十数年、第二次欧州大戦に於ける戦車の数と質の大進歩は、空軍の威力と
相俟って、ドイツ軍が弱小国及びフランスに果敢な決戦戦争を強制し得た原因の一つであ....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
ンを垂直上昇線から東北方へ押し出します。穴の明いていたバルーンは、低気圧の通過と
相俟って、ようやくその浮力を減じ、ロープの緊張は弛んで被害者の屍体は振り墜されま....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
箱根や熱海に遊んで来ることが出来るようになったのであるから、鉄道省その他の宣伝と
相俟って、そこらへ浴客が続々吸収せらるるのも無理はない。それと同時に、浴客の心持....
「芥川の事ども」より 著者:菊池寛
それが、数年来|萠していた彼の厭世的人生観をいよいよ実際的なものにし、彼の病苦と
相俟って自殺の時期を早めたものらしい。 そういう点で、彼の「手記」は、文字通り....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
であるが、菊五郎がそれに扮していよいよ権太化してしまった。それでも松助のおしのと
相俟って、息もつけないような面白い芝居を見せていた。この時は中幕に「鎌倉三代記」....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
、人間動作の趣味や案内の装飾器物の配列や、応対話談の興味や、薫香の趣味声音の趣味
相俟って、品格ある娯楽の間自然的に偉大な感化を得るのであろう加うるに信仰の力と習....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ットで政治を執るようになって居りますれば、今の鋭敏なる法王とこの老練なる大臣とが
相俟って随分面白い仕事が出来たろうと思う。こういうような前大臣と現任大臣との夜分....
「作家としての問題」より 著者:小川未明
。人間を改造するものは、良心の陶冶に依るものです。芸術の使命が、宗教や、教育と、
相俟ってこゝに目的を有するのは言うまでもないことです。 一人の心から、他の心へ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
一歩一歩おし進められて行き、呼吸と血液の脈動とによって肉体が新陳代謝を行い、両々
相俟って自己の生存を遂げて行くところのこの大切な生命の流れは、その原動力なる心の....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
彼らの職業を少からしめる。階級思想の発達はますます賤者を賤しからしめる。かれこれ
相俟って彼らの立場はますます困難となった。ここに於いてか彼らは自ら卑下してもその....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
くさねばならぬということになったので、それが狭い範囲に於ける人口の急激なる増殖と
相俟って、一層気の毒な状態に彼らを陥れました。今日の特殊部落の状態を見て、古代の....
「特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
食と労働とに慣れて、営養が比較的良かった筈である。ことにそれがその簡易なる生活と
相俟って、病気に対する抵抗力を強からしめたという事情もあろう。一般人民に対して猛....
「「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
渉りて部分的にこれを論説考証せるものにして、彼此重複少からざるも、けだし双方これ
相俟ってその完きを見るをうべきものなり。読者諸賢もしその前後重複するところあるを....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
とあるのは、前引「善無畏三蔵鈔」に、「東条片海の石中の賤民が子なり」とあるのと
相俟って、彼が漁家となるとあって、その漁夫の子たることを認めているのである。聖人....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
最も近いオランダには内部工作が巧みに行なわれていたらしく、空輸部隊の大胆な使用と
相俟って五日間にこれを屈伏せしめる事が出来た。 ベルギー方面に侵入した独軍また....