相州物[語句情報] » 相州物

「相州物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

相州物の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
郎の刀に捲《ま》きついて、 ――ピーン―― と、怪しい響きを立てたと思うと、相州物の大業《おおわざ》ものが、不思議にも、鍔《つば》から八、九寸のところで、ゴ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ると、 「武蔵太郎安国――待てよ、こいつはおかしいぞ」 七兵衛は思う、備前物や相州物の類《たぐい》であらば、この辺を通る人でも差して歩くに不思議はないが、あま....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
尾主膳は一座を見廻しました。けれども、誰もまだウンともスンとも言いませんでした。相州物であろうとか、いいや備前とお見受け申すとか、おおよその見当さえ附ける人があ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
うちにてこのくらいの刀をさすものがない、私ばかりだと言うから、刀を取って見たら、相州物にて二尺九寸。そこでおれの差料を見せたが、平山先生より貰った三尺二寸の刀ゆ....
剣侠」より 著者:国枝史郎
た眼であたりを見廻した。 「貴殿も新刀をおもとめか、実は拙者ももとめましてな……相州物だということで厶るが、やはり切れ味は不明で厶る」 こう云ったのは二十五六....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
や、もっと複雑だ。非常に太っ腹ですな、この作者は」 「それから」 「刀でいえば、相州物のように、斬ればどこまでも切れる。けれど麗しいにおいでつつんでおくことを忘....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
が愛用した刀だというので、古来から武蔵正宗と呼ばれて来たものだそうである。勿論、相州物で、刀身二尺四寸、幅九分一厘、肉二分というから、実物は見ないが、なかなか業....