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相府
「相府〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
相府の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
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「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
う意である。 一寸法師 元の至元年間の或る夜である。一人の盗賊が浙省の丞
相府に忍び込んだ。 月のうす明るい夜で、丞相が紗の帷のうちから透かしてみると、....
「三国志」より 著者:吉川英治
してどんな夢を描いていたろうか。 その翌日である。 曹操は、いつものように丞
相府へ出仕した。 「相国はどちらにおいでか」 と、小役人に訊ねると、 「ただ今....
「三国志」より 著者:吉川英治
し物を上げて名乗った者がある。長沙の太守|孫堅であった。 この暁。 洛陽の丞
相府は、なんとなく、色めき立っていた。 次々と着いてくる早馬は、武衛門の楊柳に....
「三国志」より 著者:吉川英治
、酒宴をもうけて、張飛や関羽をもねぎらった。 玄徳は、恩を謝して、日の暮れがた
相府を辞し、駅館へひきあげた。 すると、その後ろ姿を見送りながら、曹操の腹心、....
「三国志」より 著者:吉川英治
せた。朝門|街角ともその数日は、挙げてよろこびの声に賑わった。 玄徳の旅舎は丞
相府のひだりに定められた。特に一館を彼のために与えて、曹操は礼遇の意を示した。 ....
「三国志」より 著者:吉川英治
通すわけにはまいらぬ。……しばらく門外に逗留したまえ。その間に、都へ使いを立て、
相府の命を伺ってみるから」 「一日も心のいそぐ旅。いたずらに使いの往還を待っては....
「三国志」より 著者:吉川英治
るも同じです。招かれれば、呉将軍たりと、いつでも都へ上らねばならぬ、然るときは、
相府に身をかがめ、位階は一侯を出ず、車数乗、馬幾匹|定め以上の儀装もできません。....
「三国志」より 著者:吉川英治
すぐ階下によびよせて、 「何事やある?」と、許都からの報らせを訊いた。 「まず、
相府の書を」と、使いは、官庁からのそれを曹操へ捧じてから、あとを口上で告げた。 ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ば、孫権はかならず呼応するにちがいない」と、獅子吼した。 司馬懿仲達と共に、丞
相府の主簿をしている蒋済も哭いて云った。 「自分と于禁とは、三十年来の友であった....
「三国志」より 著者:吉川英治
還って委細を魏帝に奏した。その頃また孔明も久しぶりに成都へもどり、劉禅を拝して、
相府に退き、しばし病を養っていた。 秋七月。魏の曹真は、 「国家多事の秋。久し....