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「相引き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

相引きの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
あって見ているうちに、場の真中に立ち出でた両人は、互いにしばし席を譲って、やがて相引き、机竜之助は西に向って構えたのが例の「音無し」です。 島田虎之助はこの時....
獄中消息」より 著者:大杉栄
とだろう。『家庭雑誌』に載った秀湖のハイカラ女学生論も、決して日比谷公園で角帽と相引きするをもって人生の全部と心得ているようなものを指したのではあるまい。僕秀湖....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
を講ずるこそ人情の本来なれ。我輩の特に注意する所のものなり。之を近づくれば固より相引き之を遠ざけても益《ますます》相引かんとするは夫婦の間なれども、之を近づくれ....
雪の宿り」より 著者:神西清
の戦さの凄まじさは後日人の口より色々と聞き及びましたが、ともあれ黄昏に至って両軍相引きに引く中を、山名方は打首を車八|輛に積んで西陣へ引上げたとも申し、白雲の門....
三国志」より 著者:吉川英治
て、沛然と大雨がふりそそいできた。 それこそ神雨だったかも知れない。 両軍、相引きに退いて、人馬の喚きも消え去った後、山谷の空には、五彩の夕虹がかかっていた....
三国志」より 著者:吉川英治
た。 閃々、刀を舞わし、※徳に迫って、よく戦ったが、勝負はつかない。 ついに相引きの形で引きわかれたが、さすがに若くて猛気な関平も、肩で大息をつきながら、満....