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「相役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

相役の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
まわ》り役《やく》を勤める細井三右衛門《ほそいさんえもん》と云う侍《さむらい》は相役|衣笠太兵衛《きぬがさたへえ》の次男|数馬《かずま》と云う若者を打ち果《はた....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、その金蔵を破って金箱をかかえ出した者がある。兵太夫が取り押さえてみると、それは相役の山路郡蔵であった。郡蔵は自分の不心得を深く詫びて、どうぞ内分にしてくれと頻....
吉良上野の立場」より 著者:菊池寛
ではいけない」 「じゃ断じてない」 「でも、七百両ではどこかに無理が出よう」 「相役の伊達左京の方は、いくら使ったかしら?」 「それはわからん!」 「伊達より少....
阿部一族」より 著者:森鴎外
少かったが、五月七日からこっちは、御殿の詰所に出ていてみても、一層寂しい。それに相役が自分の顔を見ぬようにして見るのがわかる。そっと横から見たり、背後《うしろ》....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
稲妻がぴかりと光ると、あわてゝ眼をつぶるという質ですから、雷見舞のお使にはいつも相役の村上という男をたのんでいたのですが、きょうは生憎にその村上が下屋敷の方へ行....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
」 主水之介はようやくに起き上がりました。――大目付は芙蓉の間詰、禄は三千石、相役四人ともに旗本ばかりで、時には老中の耳目となり、時にはまた、将軍家の耳目とな....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
方へまいろうと存じまして、実は頼合せてまいりました」 梅「然うかえ、三作はお前の相役だね」 大「へえ左様でござります、えゝ春部さま、貴方少々伺いたい儀がござりま....
丹下左膳」より 著者:林不忘
まわすように振りかえったのは、石川左近将監の重臣で、竹田なにがし。 あの日光お相役をのがれるようにと、賄賂を持って柳生藩江戸家老、田丸主水正のもとへ使者に立っ....
元禄十三年」より 著者:林不忘
》に、飾りつけができていた。 大広間上席、帝鑑の間、柳の間、雁の間、菊の間と、相役が席についた。 静寂が、城中に渡って、柳原大納言、正親町《おおぎまち》中納....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
を結んでしまった、こないだ、広海屋火事の晩|非業《ひごう》に倒れた浜川平之進と、相役をつとめて、賄賂不浄財《わいろふじょうざい》を取り蓄《た》め、今は隠居を願っ....
鴎外・芥川・菊池の歴史小説」より 著者:宮本百合子
とき》を買うか末木《すえき》を買うかという口論から、本木説を固守した彌五右衛門は相役横田から仕かけられてその男を只一打に討ち果した。彌五右衛門は「某《それがし》....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
した。先任の支配太田筑前守は、小姓《こしょう》をつれてその席に着きましたけれど、相役の駒井能登守はまだそこへ姿を見せません。 組頭や、奉行や、目附、同心、小人....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことだから、「安直先生」あたりがよかろうではないか。 そうして右の、「安直」の相役にはデモ倉が、名も「金茶金十郎」と改めて同行することになり、日ならずして、こ....
興津弥五右衛門の遺書」より 著者:森鴎外
てより三年目なりしが、御茶事に御用いなされ候珍らしき品買い求め候様|仰含められ、相役横田清兵衛と両人にて、長崎へ出向き候。幸なる事には異なる伽羅の大木渡来いたし....
興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
てより三年目なりしが、御|茶事に御用いなされ候珍らしき品買求め候様|仰含められ、相役と両人にて、長崎へ出向き候。幸なる事には異なる伽羅の大木渡来致しおり候。然る....