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相性
「相性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
相性の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
気と陽の電気が合体すると、そこにいろいろの働きを起して来る。ふーむ、こりゃ人間の
相性とそっくりだねえ」 彼女の文化に対する驚異は一層深くなった。 女だけの家....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
誰かの縁談に就いて、配慮しつつあるのではないか。しかも開けて見ている処が――夫婦
相性の事――は棄置かれぬ。 且つその顔色が、紋附の羽織で、※の厚い内君と、水兵....
「新世帯」より 著者:徳田秋声
ら女の身上持ちのいいこと、気立ての優しいことなどをベラベラと説き立てた。星廻りや
相性のことなども弁じて、独りで呑み込んでいた。支度はもとよりあろうはずはないけれ....
「現代の主題」より 著者:宮本百合子
ばかりしつづけてきた。 西欧精神と日本の近代精神を比較して、日本の現代精神の皮
相性、浅薄な模倣性を憎悪する人がある。それを厭うこころもちは、すべての思慮ある人....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
尋常一様の嫌味でなくなって、とてもこんがらがって来た、それはちょうど白と黒の如く
相性の悪い二つの性を一つの心に持ったような味を発散するようになって来た。 今の....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
だったが、今もなお左様なこともあるにはあるが、しかしだんだん近代になって人間の人
相性格のはっきりしたものが役者となってもっとも有効となりつつあるように思う。こと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
不破の関守氏からこう言ってからかわれたので、がんりきの百は躍起となって、 「いや
相性《あいしょう》がいけねえんですよ、とかく、犬てえ奴はがんちゃんの苦手でげして....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
たとさ。 どんなもんです。 考えて御覧なさい、第一その新造なんざ、名からして
相性があわねえんです、お福なんて。 彼奴が相当に、抱ッこで夜さり寝ようというの....
「妖怪学」より 著者:井上円了
。 古来、人に陰陽五行を配当して、その性質、気合を予定する法あり。例えば、男女
相性のことにつき、男火性、女また火性なるときは大凶とす。なんとなれば、火に火を重....
「迷信解」より 著者:井上円了
に種々の霊験をみだりにいいふらし、仏神の夢想に託し、妄薬粗剤を売りひろめ、男女の
相性、人相、家相を見るの類、いずれも愚民を惑わし欺くの術にあらざるはなし。誠に嘆....
「三国志」より 著者:吉川英治
ひどく興がってよろこんだ。 しかし、孔明とその新妻とは、実にぴったりしていた。
相性というか、琴瑟相和してという文字どおり仲がよい。 かくて彼の隆中における生....