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「相承〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

相承の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
であって単に解釈されるべきものではない。と云うのは、歴史に於ける事件の時間的前後相承の関係こそ、因果的に説明されることを必要とするものなのだ。歴史の発展を因果的....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
琴古に伝えなかったという先達は、誰からそれを許されたものでございますか、その次第相承のほどを承って、根元にさかのぼりたいとこう考えたものでございますから、随分し....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ち当山、大原来迎院を即ち魚山というのです、慈覚大師|直伝《じきでん》、智証大師|相承《そうじょう》の日本の声明の総本山なのです」 声明の博士が、季麿青年を相手....
十二支考」より 著者:南方熊楠
為《な》し、莫訶歌羅(マハーカーラ、大神王の義)という。すなわち大黒神なり。古代相承していわく、これ大天(ヒンズー教のシワ大神)の部属で、性三宝を愛し、五衆を護....
親鸞」より 著者:三木清
伝統は単に客観的なものでなく、これを深く自己のうちに体験し証すべきものであった。相承は己証と結びついて区別することができぬ。これによって彼はおのずから伝統のうち....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
は上人の一族なり」とあり。西行は俗名佐藤則清にして、みずから秀郷朝臣以来九代嫡家相承と称する弓馬の家なりしなり。奥州より出でて源義経に従いし佐藤継信・忠信また秀....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
立するということはよほどむずかしい。後のものは宗祖の判教に依って自派の学的系統を相承せねば信仰の目標も成り立たない。この判教ということが学問組織を完成せしめた所....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
馬の事は在俗の当初憖に家風を伝ふと雖、保延三年八月遁世之時、秀郷朝臣以来九代嫡家相承の兵法焼失す」とあるによって明かで、しかも同書に、「陸奥守秀衡入道は上人(西....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
だ一子のみならず、一切の子孫がすべてこれを相伝することにもなる。かくてもとは師資相承であった筈の術道も、いつしか血脈相承となる。すべてのものが家柄によって保持せ....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
所作――伎楽の扮装――林邑楽の所作――伎楽の新作、日本化――林邑楽の変遷――秘伝相承の弊――伎楽面とバラモン神話――呉楽、西域楽、仮面の伝統――猿楽、田楽――能....
法然行伝」より 著者:中里介山
。 この叡空上人は大原の良忍上人《りょうにんしょうにん》の附属《ふぞく》円頓戒相承《えんどんかいそうじょう》の正統であって、瑜伽《ゆが》秘密の法に明かに当代に....
建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
うして、国民の内部にあられるが故に、皇室は国民と共に永久であり、国民が父祖子孫|相承けて無窮に継続すると同じく、その国民と共に万世一系なのである。民族の内部から....