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相棒
「相棒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
相棒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
を禁断の釣り場所へ導くようにもなったので、お徳は自分の亭主の罪を棚にあげて、その
相棒の為さんを悪い友達としてひそかに怨んでいた。しかも、その為さんが川へ引き込ま....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
張って行かなけりゃあならねえ」 七兵衛はまずこう嚇した。化け猫の風説はおまえと
相棒の富松の口から出たに相違ない。奇怪の風説をきっと取り締れという町奉行所の御触....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
を饒舌ったが、」 と民弥は、西片町のその住居で、安価い竈を背負って立つ、所帯の
相棒、すなわち梅次に仔細を語る。……会のあった明晩で、夏の日を、日が暮れてからや....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
しまってね」 土岐|健助は濃い眉を寄せてチラリと窓の方を眺めた。 「弱ったな、
相棒は起せないし――」 「ええ?」 「喜多公なんだよ。考えものだからね」 さっ....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
「ほう、こんなことが出ていますわ。――二月一日、『タラップ』ノ手摺ヲ修繕スル。
相棒ガ不慣デナカナカ捗ラヌ。去年ノ今頃モ修繕シタコトガアッタッケガ、ソノトキハ赤....
「あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
合せて、どうもこれは女将が法廷の事情に明るいところから見て、きっと法廷内に誰れか
相棒がいるに違いないと狙いをつけて、まず傍聴人の仲間入りをしたわけなんです。それ....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
先祖はアダムだよ」とか何とか云って見ろ。己れだって粗忽な真似はし無えで、兄弟とか
相棒とか云って、皮のひんむける位えにゃ手でも握って、祝福の一つ二つはやってやる所....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
トの女特使ルス嬢は、この間まで南太平洋の輸送機隊長をしていた航空大佐であり、その
相棒たる男特使ベラントはリード商会の若番頭の一人で、ちゃきちゃきの手腕を謳われて....
「火薬船」より 著者:海野十三
いもざしになるところじゃった。あぶないあぶない」 この丸本という水夫は、竹見の
相棒だった。年齢のところは、竹見よりもそんなに上でもないのに、まるで親爺のような....
「栃の実」より 著者:泉鏡花
。「対手も丁度|可かったで。」一人で駕籠を下すのが、腰もしゃんと楽なもので。――
相棒の肩も広い、年紀も少し少いのは、早や支度をして、駕籠の荷棒を、えッしと担ぎ、....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
日附不明 毎日毎日南京虫に苦しめられるから、どうしたら善かろうかと、運動の時に
相棒の強盗殺人犯先生に聞いて見た。先生の言うには、それは殺すに限る、朝起きたら四....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
ることも出来なかった。ただ外に立って品物を受取った。ある晩彼は一つの包を受取って
相棒がもう一度入ると、まもなく中で大騒ぎが始まった。彼はおぞけをふるって逃げ出し....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
うという人がたくさんあるはずはない。しかも僕は自分と一緒に寝ずの番をしようという
相棒を得られずとも、ひとりでそれを断行しようと意を決したのである。 船医は明ら....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
ぶ空路の、中途に当るのだった。 それから後の三十数分間は、池内操縦士は不思議な
相棒の、昂奮した、色蒼ざめた、変に落ちつかない、顔色や態度に悩まされ続けて飛んだ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
べく候、」とあるは多分この間の機微を洩らしたものであろう。が、露西亜の革命党員を
相棒に何をするつもりであったろう。二葉亭は明石中佐や花田中佐の日露戦役当時の在外....