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「相次いで〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

相次いでの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
きんびょう》なりしを知り、すこぶる安堵《あんど》せるもののごとし。 我ら会員は相次いでナポレオン、孔子《こうし》、ドストエフスキイ、ダアウィン、クレオパトラ、....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
こっちへ進んでくるところのように見受けた。しかし彼等は、見る見るうちにばたばたと相次いで倒れた。何人かは起きあがろうと努力しながら力がなく、またばたりと倒れて了....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
と浮き木を離れ、ずぶりと泥にはまったかと思うと、たちまち見えなくなった。二人は、相次いで飛びこんだ。すると、泥のために息詰まるような苦しさが、ほとんど一、二瞬間....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
たのだよ。ところが、この論争とは聯関のないことだが、算哲博士のいない黒死館には、相次いで奇怪な変死事件が起ったのだ。最初は明治二十九年のことで、正妻の入院中愛妾....
ある抗議書」より 著者:菊池寛
一郎が、此の処刑の情景を見たらばなんと申しましょう。自分の目前で夫を絞め殺され、相次いで自分自身を絞め殺された私の姉が、此の情景を見たらなんと申しましょう。彼等....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
は十五万内外の人数であった。秀吉が本営名護屋に着いた四月の末頃には、既に行長清正相次いで釜山に敵前上陸し、進んで数城を占領して居る。行長と清正とが一番乗りを争っ....
島原の乱」より 著者:菊池寛
熊本の細川光利、久留米侯世子有馬|忠郷、柳川侯世子立花忠茂、佐賀侯弟鍋島元茂等も相次いで江戸を立ったのであった。 さて天草から島原へ軍を返した四郎時貞は、島原....
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
薩藩奮記』に出ている。 斯くて、大阪方は明石全登、御宿正友、仙石|宗也の諸部将相次いで戦死し、城内では内通者本丸に火をかけ、城内狼狽を極め、遂に松平忠直第一に....
小田原陣」より 著者:菊池寛
は、髣髴として覗れるのである。 此の頃になると、関東方面に散在して居る諸城は、相次いで陥落し、小田原城は愈々孤立無援の状態にある。 六月二十二日には、関東の....
入梅」より 著者:久坂葉子
息子だった。大学を出ると郷里へは帰らないで神戸で事業をはじめた。夫の両親はその頃相次いでなくなり、私はその翌年に結婚したのだった。新婚旅行を兼ねて、夫の郷里へ墓....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の咽喉に喰い入っていた玉幡が、どう云う状態にあったかと云うと、急激な膨脹と収縮が相次いで起ったために、表面の金泥が浮き上って剥離しかかっていた所なので、あの猛烈....
太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
君はもはや悲みを忘れたであろう、吾々の同胞は、いずれも安き眠に就いた、吾々もまた相次いで亡ぶであろう、かくいわば諸君は、いうべからざる淋しみを感ずるかも知れぬが....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
のことを非常に気にかけています。昨年頃まで平気で散歩していた同病者が今年になって相次いで死んだのを見たり、私の二人の姉の同じ病気でのこの夏の死を目撃した私は、私....
源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
その窮屈をも好まなかったらしい。 かつては自分の相手方であった団菊左の諸名優も相次いで凋落し、後輩の若い俳優らが時を得顔に跋扈しているのを見ると、彼はその仲間....
審判」より 著者:カフカフランツ
入れてうなずき、ただKが帽子を部屋に取残して手にしていないのに気づくと、彼らは皆相次いで取りに走っていったが、その様子からは、ともかくある種の当惑ぶりというもの....