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相済む
「相済む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
相済むの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
におなじことを……。その申しわけは聞き飽いたぞ。 五郎 この上はただ延引とのみで
相済むまい。いつのころまでにはかならず出来するか、あらかじめ期日をさだめてお詫を....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
惚れたように呆然として、現在の三崎町…あの辺町の様子を、まるで忘れていたのでは、
相済むまい。 ――場所によると、震災後の、まだ焼原同然で、この貸本屋の裏の溝が....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
まえぬ不束者――そこ退け!』 『なにを小癪な――勢揃いにおくれたとあっては主侯に
相済むまい。切腹ものじゃ』 先着の士は栄之助を罵倒して譲らない。 『たわけっ!....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
うな書面を持つ使いが、馬に悪戯したり、牛車の尻に乗ったり、道草をしていては主人に
相済むまいが」 「お武家さん、中を見たね」 「拾い物は、一応中を検めて渡すのが正....