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「相照らす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

相照らすの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
に第一義が活動するからだろう」 「まずそんなものに違《ちがい》ない」 「君に肝胆相照らす場合があるかい」 甲野さんは黙然《もくねん》として、船の底を見詰めた。....
科学者と芸術家」より 著者:寺田寅彦
、世間の反感を買うた例は少なくあるまい。このような科学者と芸術家とが相会うて肝胆相照らすべき機会があったら、二人はおそらく会心の握手をかわすに躊躇しないであろう....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
ってから真の朋友《ほうゆう》になるのもあるが、一見して交《まじわり》を結んで肝胆相照らすのもある。政宗と秀吉とは何様《どう》だったろう。双方共に立派な男だ、ケチ....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
は花かと散り、頬に影さす緑の葉は、一枚ごとに黄金の覆輪をかけたる色して、草の露と相照らす。……沼は、と見れば、ここからは一面の琵琶を中空に据えたようで、蘆の葉摺....
丹下左膳」より 著者:林不忘
い前のことですな。 そのとき、大岡様は泰軒にスッカリほれちまって、二人は、肝胆相照らす心の友となったのです。それからの交際だ。 山田の大虎事件では、泰軒は説....
黒田如水」より 著者:吉川英治
な家人だ。それだけに謂わば筑前の無二の股肱。いや官兵衛、御辺とならば、きっと肝胆相照らすものがあろうぞ。刎頸を誓ったがよい」 秀吉のことばが終ると、その半兵衛....