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「相異なる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

相異なるの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
うけれども或る国の言語では使わないという風の違いがあるのであります。これは単に、相異なる言語、日本語と英語というような全く違った言語の間にそういう違いがあるばか....
近時政論考」より 著者:陸羯南
これを要するに帝政論派なるものは政法の改革および自由制度の設立につき他の二論派と相異なることなきも、ただ「改革および設立の期節」においてまったく反対したるものな....
絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
的自己同一的形成が深くなればなるほど、行為的直観の現実を中心として種々なる文化が相異なる方向に分化発展するのである。 絶対矛盾的自己同一の世界は、作られたもの....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
ると、連句の共同作者としてはむしろその性格、情操、趣味等において互いに最も多様に相異なるしかもすぐれたそれぞれの特徴を備えた一集団を要するということになって来る....
十二支考」より 著者:南方熊楠
た事、貝原氏の説通りだろう。 『大英百科全書』またいわく、馬属の諸種外形の著しく相異なるごとく、心性もまた大いに差《ちが》う。諸種を解剖してその脳を比較すると大....
十二支考」より 著者:南方熊楠
にく》む事|寇讎《こうしゅう》のごときもある。されば猿田彦が死に様に現じた動作の相異なるより察して、その時々の心念を平生の魂と別に、それぞれ名を立て神と視《み》....
科学論」より 著者:戸坂潤
的までも異にするようになるわけである。 では社会科学に於て、建前の上から云って相異なるような方法のこの根柢的な相違は、どこに由来するのか。夫は社会科学という科....
省察」より 著者:デカルトルネ
しば大きな差異を見出したように思われる。すなわち、例えば、私は太陽について二つの相異なる観念を私のうちに発見する。その一つはいわば感覚から汲み取ったもので、これ....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
家、企業者。一八五 用役市場、地代、賃銀、利子。一八六 生産物市場。一八七 この相異なる二つの市場は互いに連絡している。一八八 生産の均衡はこの二市場における交....
マルクス主義と唯物論」より 著者:三木清
な同一性を主張した。これに反して、我々にとって我と汝、主観と客観はどこまでも互に相異なる他の存在である、――もしそうでないならば相互の間の実践的交渉は不可能であ....
徳育如何」より 著者:福沢諭吉
剤の如きは、二、三時間以上を経過するに非ざれば腸に感応することなし。薬剤の性質、相異なるを知るべし。また、草木に施す肥料の如き、これに感ずるおのおの急緩の別あり....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
をその働きの地位に置きて躬《み》みずから顧みざるべからず。あるいは職業のまったく相異なるものあらば、よくその働きの難易軽重を計り、異類の仕事にてもただ働きと働き....
妖怪学一斑」より 著者:井上円了
まず、偶合なることを右の三者に分かちまするというと、必然と偶然とは果たして全く相異なるものであるかというと、決してさようではありません。二者ともに関係を有して....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の仏教にして、その濁れるもの果たして日本今日の仏教なるか。両邦に伝わるもの互いに相異なるもなんぞ知らん、日本の宗教かえって純然にして、インドの宗教かえって腐敗せ....