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相知る
「相知る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
相知るの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ということだった。 そういうこの先輩は最初水戸の学問からはいったが、暮田正香と
相知るようになってから吉川流の神道と儒学を捨て、純粋な古学に突進した熱心家である....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
から、即ち売女《ばいじょ》であったからかというに、そうでない。相手は正当の新婦と
相知る場合にも、人は大抵皆然うだと云う。殊に婦人が然うだという。何故だろう? ....
「私の貞操観」より 著者:与謝野晶子
た。 自分の処女時代は右のようにして終った。思いも寄らぬ偶然な事から一人の男と
相知るに到って自分の性情は不思議なほど激変した。自分は初めて現実的な恋愛の感情が....
「連環記」より 著者:幸田露伴
まいて号を円通大師と賜わった。前世因縁値遇だか何だかは知らぬが、此頃寂照は丁謂と
相知るに至った。 丁謂は恐しいような、又|然程でも無いような人であるが、とにか....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
ャは兄と並んで坐っていた。イワンは一人きりで食事をしていたのである。
三 兄弟
相知る
もっとも、イワンが陣取っていたのは別室ではなかった。それはただ、窓の....
「反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
る。六条御息所は皇太子の死後、十分な門地財産を持って六条に住んでいる時に、源氏と
相知る事になる。非常に貴族的に見識高く、嫉妬心の強い人で、源氏の自由な恋愛生活を....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
に包みほうぼう売り歩いている。かくて根津七軒町の富本の師匠|豊志賀《とよしが》と
相知るのである(これが宗悦の娘であることはすでに述べた)。三十九でまだ男を知らな....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
たる画はどんな作である乎、先年の椿岳展覧会は一部の好事家間に計画されたので、平生
相知る間を集めて展観したのだから、この展覧会で椿岳の画の全部を知る事は出来なかっ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
のだと自分で感心する。 かねて大和の柳生石舟斎とは、面識はないが、沢庵を通じて
相知る仲である。問い合せられても、 (そんな人間は知らぬ) とは柳生家でも答え....