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「相輪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

相輪の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
起るすべての談話はアハハハハをもって始まるを恰好《かっこう》と思う。 「それじゃ相輪※《そうりんとう》も見ないだろう」と大きな声を出す。声の主は老人である。色の....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、舎利《しゃり》を収め塔を立てた時、居士女《こじのじょ》極めて渇仰して明鏡を塔の相輪中に繋《つな》ぎ、願わくはこの功徳もて後身世々わがある所の室処《へや》光明照....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
て、講堂の裏から薬師寺にはいり、金堂や塔のまわりをぶらぶらしながら、ときどき塔の相輪《そうりん》を見上げて、その水煙《すいえん》のなかに透《す》かし彫《ぼり》に....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
みあげ》るならば、五重塔の素《す》ッ天辺《てっぺん》、緑青《ろくしょう》のふいた相輪《そうりん》の根元に、青色の角袖《かくそで》の半合羽を着た儒者の質流れのよう....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
常に大きい。 わたくしたちは金堂と東院堂との間の草原に立って、双眼鏡でこの塔の相輪を見上げた。塔の高さと実によく釣り合ったこの相輪の頂上には、美しい水煙が、塔....