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相関
「相関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
相関の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「屋上の狂人」より 著者:菊池寛
唱え奇怪の身振りをする。義太郎はその間、吉治に肩口を捕えられながら、けろりとして
相関せざるもののごとし。巫女は狂乱のごとく狂い回りたる後、昏倒する。ふたたび立ち....
「突貫紀行」より 著者:幸田露伴
温泉は今春以来かく大きなる旅館なども設けらるるようなりしにて、箱館《はこだて》と
相関聯《あいかんれん》して今後とも盛衰《せいすい》すべき好位置に在り。眺望《ちょ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
最初の象徴であった、 霊魂の奥底を探り求めた賢人等、 彼らは「非有」と「有」との
相関していることを知った。 とは言え、時の始めの物語を知る人があろうか。 この世....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ドイツはナチの色を払拭し、休戦するであろうとの情報が存在した。 これとあれとを
相関して考え、とにかくヨーロッパに於けるドイツ軍の対米英ソ戦争は終ったのだと思う....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
自殺してからもはや八ヶ年は過ぎた。 白梅と麻川荘之介氏が、何故葉子の心のなかで
相関聯しているのか、麻川氏と葉子の最後の邂逅が、葉子が熱海へ梅を観に行った途上で....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ものだったろうとおもわれた。事実まったく犯人のいない殺人事件――埃及艀と屍様図を
相関させたところの図読法は、とうてい否定し得べくもなかったのである。ところが意外....
「運命」より 著者:幸田露伴
唐賽児なり。賽児の乱をなせるは明の永楽十八年二月にして、燕王の簒奪、建文の遜位と
相関するあるにあらず、建文|猶死せずと雖、簒奪の事成って既に十八春秋を経たり。賽....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
組成的である。すなわち複雑なる要素を含んでいる。これらの要素は孤立的でなく互いに
相関係して意味を持っている。一生の意識もかくのごとき一系統である。われらの本然的....
「かれいの贈物」より 著者:九鬼周造
然的関係は皆無だとはいえない。一方には山崎と自分、他方には自分と敏子という好意的
相関者が二組ある。好意的な
相関関係は贈物という具体的な形で物を言う場合がある。今....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
不可抗力の誤謬の為めに、無慈悲な刑罰に服することはない。永遠の正義は、永遠の愛と
相関的である。慈悲は神的属性ではない。そうしたものは無用である。何となれば、慈悲....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
である。それから、「白細布の袖の」までは「狎れ」に続く序詞であるが、やはり意味の
相関聯するものがあり、衣の袖を纏き交した時の情緒がこの序詞にこもっているのである....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
的|干渉を試みるなど企てたるものはあるべからず。右のごとく長州の騒動に対して痛痒
相関せざりしに反し、官軍の東下に引続き奥羽の戦争に付き横浜外人中に一方ならぬ恐惶....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
のなり。これ単に一例なり、しかももって他を類推するの料となすべく、武士と夷とその
相関係するところ、由来古しといわざるべからず。 夷俘および俘囚がともに夷種たる....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
して生ずるものなれども、なかんずく卜筮、予言のごときは、外界の事情と内界の作用の
相関するものとす。例えば、ある人の将来の運を卜するに当たり、その人の平素の性質、....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
、ここに唱門師部落ができたとも考えられるのである。そしてそれが悲田院の被収容者と
相関係して、いっそう事情が明白にせられる感がある。もともと悲田院が興福寺北門外か....